【JC】レイデオロ迫力満点 3歳総大将がいざ古馬斬り
「ジャパンC・G1」(26日、東京)
寒風吹く馬場に注目の人馬が姿を見せるや、周囲の熱がにわかに上昇した。今年のダービー馬レイデオロが22日、ルメールを背に迫力十分の最終リハを披露。12年ジェンティルドンナ以来となる3歳馬Vに向けて好気配を漂わせた。
まさに人馬一体だ。美浦Wで前を進むレッドライジェル(5歳1600万下)、キングオブアームズ(4歳500万下)から2馬身ほど後方に構えてスタート。前走時に見せた反応の鈍さはなく、スムーズな加速で直線へ。最内から馬体を並べ、力強いアクションでの併入フィニッシュ。4F54秒1-39秒8-12秒9を計時した。
またがったルメールから、絶賛の言葉があふれた。「完璧。直線でもいい反応でした。コンディションはトップになりましたね」。夏を越しての精神的な成長も顕著だ。「以前はケイコからチャカチャカしていたけど、馬が大人になりました」と目を細めた。
秋初戦の神戸新聞杯を快勝。あえて菊花賞ではなく府中の二四を選んだことに、藤沢和師は「来年以降のことも考えて」と説明し、「2キロの斤量差もあるので、古馬に胸を借りて頑張ってもらいたい」とエールを送る。今回はキタサンブラックを筆頭とした古馬と初対戦。主戦は「初めてだけど自信があります。キタサンが一番のライバル。だけど、他にもたくさん強い馬がいるから頑張りたい」と力強くうなずいた。
現3歳世代は目下4週連続で古馬との混合重賞を制している。強い3歳の総大将として臨む大一番。世代の頂点に輝いた府中で、ベストパフォーマンスを披露する。