【マイルCS】レッドファルクス 末脚勝負へ究極仕上げ 2階級制覇に向け臨戦態勢

 「マイルCS・G1」(19日、京都)

 秋のマイル王決定戦の枠順が17日、決まった。どこを引こうと、さほど気にはしていない。末脚勝負にかけるレッドファルクスは4枠7番。枠順よりも、きっちり仕上げて京都へ乗り込むことの方が重要なのだろう。尾関師は17日朝、美浦の馬場に入った芦毛のチャンピオンスプリンターを見送ると枠順について淡々と話した。

 「スタートしてから(コーナーまで)長いコースですから、基本的に有利不利はないと思いますが、真ん中から内めがいいとは思っていたんです。内過ぎず、いいところじゃないでしょうか」

 輸送を翌日に控えたこの日は、美浦Wの向正面5Fから駆けだして3~4角で少し加速。直線は1F16秒を少し切るくらいまでピッチを上げた。白い筋肉の塊は、四肢を柔らかく伸ばして臨戦態勢を整えた。仕上がりは究極のレベルにも映る。

 「緩みのない、厳しいレースになるのかな。それがいい方になる可能性もあるし、もっと長い距離への適性が問われる展開になる可能性もある。土曜日に雨も降るようだし、それ以前に今週からCコースか…」

 尾関師はあえて課題ばかり挙げる。弱気なのか、それとも不安点を挙げつつ、克服を願って自らの気持ちを奮い立てようとしているのか。いずれにせよ、出来に関しては“2階級制覇”を達成できるレベルにあるのは間違いない。

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