【マイルCS】レッドファルクス マイル界も制圧だ スプリント王が“殴り込み”
「マイルCS・G1」(19日、京都)
スプリンターズS連覇を達成し、名スプリンターの仲間入りを果たしたレッドファルクス。もう6F戦には敵なしとばかりに、次なる照準を新たなカテゴリーに合わせてきた。
芝マイル戦への挑戦は今回が3度目。2歳未勝利時は9着に敗れたが、今年の安田記念は小差の3着とした。尾関師は「マイルは若干長いと思う」と率直に述べる一方で、「前走が去年のレースと見比べると少しズブいところがあったし、今ならマイルの距離にも対応できると思う」と自信をのぞかせた。
勝算を口にできるのは、仕上がりの良さによるところも大きいだろう。高松宮記念(3着)を使った後に5月の京王杯SC(1着)と、やや押せ押せで臨んだ春のマイル王決定戦。しかし、今秋は約1カ月半の間隔をあけたゆったりローテ。体調面の上積みは歴然だ。
馬体チェックとリフレッシュを兼ねて、スプリンターズS後に短期放牧を挟んだ。1週前追い切りでは、併走馬を8馬身近く追走し、びっしり追われて併入と、パワフルな走法は際立っていた。「まだ体が立派に見えるけどいい感じ。気持ちも入ってきたし、馬に柔らかみがある。(マイルを走る上では)プラスになると思う」とトレーナー。傑出馬不在のここで、史上8頭目のスプリント&マイルG1制覇を決めてみせる。