【競輪】防府で和田真久留が記念初制覇 デビュー6年10カ月でうれしい美酒
「周防国府杯争奪戦・G3」(5日、防府)
最終日12Rで決勝戦が行われ、和田真久留(26)=神奈川・99期・S1=が記念初優勝。賞金360万円を手にした。2、3着に村上義弘(京都)、新山響平(青森)が入り、3連単は157番人気の4万8300円と高配当で決着した。
9月の青森記念で落車して右鎖骨骨折。1カ月の欠場明けだった和田真が、ソツのないレース運びから記念初優勝をもぎ取った。
レースは青板(残り3周)バックで稲毛健太(和歌山)-松岡健介(兵庫)-村上が先行態勢に入り、和田真-和田健太郎(千葉)は4、5番手を確保したが、稲毛が別線封じへ早くもパワー全開で加速。最後方に置かれた新山が打鐘4角からまくり上げ、前団をとらえようとした最終1~2角で松岡が番手まくりを敢行。それでも、新山は力強く外を踏んで、3角で松岡をとらえる。新山後位に切り替えた和田真が直線で差し切って1着。4角手前から和田健を阻みながら外を踏んだ村上が2着に入り、まくり切った新山は3着に粘った。
ヒーローの和田真は「率直にうれしいです」と記念初制覇に笑顔。今までF1で2回も優勝している防府バンクだけに「何か勝てる気がした」と直前からいい予感がしていた。これで5場所中V3と、和田真にとって防府は『超』がつくほどの好相性に。1カ月の欠場で3日間しか練習できず、今回に乗り込んできたが「それがいい休養になったんでしょう。自分を見つめ直せたし」と前向きにとらえた。
自転車競技でも活動中で「競技と両立はこれからも追い求めていきます」と今後の活躍を誓った。G3覇者という称号を得て、今後は自転車競技と本業の競輪でも、さらに快走することだろう。