【天皇賞】キタサンブラック 復帰初戦から全開! 引退まであと3戦…敵は“自分”

 「天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)

 誰もが待ちわびた復帰初戦だ。昨年の年度代表馬キタサンブラックが、満を持してターフに舞い戻る。

 1番人気に支持されながらも、9着に沈んだ今年の宝塚記念から約4カ月。リフレッシュ放牧から9月16日に帰厩してからは、入念過ぎるほどの乗り込みを消化し、態勢を整えつつある。担当する辻田厩務員は「体も心もリセットされて、追うごとに良くなっていますね。カイバ食いも変わらずだし、雰囲気はいいですよ」と順調な調整過程に笑顔を見せる。

 1週前追い切りは栗東CWでジョーストリクトリ(3歳オープン)と併せ馬。4馬身後方から僚馬を追走して楽な手応えで並びかけると、0秒1先着を決めて仕上がりの良さを披露した。「順調ですね。いつも通り前に馬を置いて、直線だけ併せに行きました。道中の折り合いも問題なかったし、競馬が近いことを一番(馬が)分かっていると思います」とうなずいた。

 先日、秋盾からジャパンC(11月26日・東京)、有馬記念(12月24日・中山)の年内3戦を最後に引退することが発表された。「先生も一戦一戦仕上げるでしょうしね。何とか3回、持ちこたえてほしい。毎回そうですが、ケガのないように、体調を整えて力を出し切ってくれれば。相手じゃなくて自分なので」と仕上げ人は力を込める。G1・5勝のプライドを胸に、初戦を全力でもぎ取りにいく。

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