【菊花賞】1番人気キセキが完勝 重賞初制覇をクラシックで決めた

馬群を抜け出し一気に先頭に立つキセキ(左)
3枚

 「菊花賞・G1」(22日、京都)

 台風21号の接近で雨中の決戦となった3歳クラシック最終戦は、泥んこになりながらも自慢の脚を伸ばしたキセキが完勝。見事1番人気に応えた。

 道中は後方に位置したが、折り合いはピタリとついていた。極悪馬場の消耗戦に先行馬が次々と脱落していくなか、外めを回って徐々に上昇を開始。直線もしっかりとしたフットワークでライバルたちをパス。最後は2馬身の差をつけ、3分18秒9のタイムで重賞初制覇をビッグタイトルで決めた。

 皐月賞、ダービーに続く初の菊花賞制覇で三冠ジョッキーとなったミルコ・デムーロ騎手は「すごい大変だった。でも、自信を持って乗っていた。能力の高い馬。ゴールを過ぎてから疲れているようだったから、何度も“ゴメン”って謝った。たぶん、大丈夫。距離は決して得意じゃないけど、折り合いを大事に乗った。最後もいい脚。楽勝だったね」と泥まみれの顔のなかに白い歯をのぞかせた。

 2着には10番人気のクリンチャーが、13番人気のポポカテペトルを鼻差抑えた。皐月賞馬アルアイン(2番人気)は7着、3番人気ミッキースワローは6着に敗れた。

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