【富士S】イスラボニータ好発進へ仕上げ文句なし 馬なりで0秒4遅れるも問題なし

 「富士S」(21日、東京)

 昨年2着のイスラボニータは18日、美浦Wで3頭併せを敢行。ブラックプラチナム(4歳1000万下)、マイネルハニー(4歳オープン)を5Fで1秒7、0秒9追走し、直線は最内へ。最後はハニーに0秒4差届かず、5F65秒9-38秒4-13秒2でフィニッシュ。とはいえ、無理にかわすことはしないで、全くの馬なりに終始した。

 動きを見つめた栗田博師も「先週、先々週とビッシリやってあるので、これで十分」とうなずいた。昨年も当舞台で秋初戦を迎えて2着。続くマイルCSでも2着と涙をのんでいる。それだけに今秋に懸ける思いは強い。14年皐月賞以来のG1タイトルへ、まずは好発進を。「とにかく馬自体、すこぶる順調。文句なし。いい状態で(本番へ)もっていきたい」と力を込める。

 ただ週末は再び雨予報。トレーナーは「決して(道悪は)上手じゃないからなあ。そこがどうかだね」と気をもむ。自然の流れ。こればかりはどうしようもない。仕上がりの良さと、イスラの底力に頼るしかなさそうだ。

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