香港国際競走の賞金額高騰で“日本より香港”はやむなし

 「魁!海外馬券塾」(11日)

 今年の秋後半は日本馬の海外遠征が少ない。昨年は日本で馬券が売られたブリーダーズC・米G1やメルボルンC・豪G1も、今年は見るだけになりそうだ。アドマイヤデウスがコーフィールドC・豪G1に出るようだが、現地厩舎に移籍しての出走なのでこれも発売はない。日本馬の出走にかかわらず、各国の大レースを年間10競走ほどは発売してはどうかと思うが、まだ時期尚早なのだろうか。その実現を待ちたい。

 次に海外馬券が売られるのは12月の香港国際競走になる見込みだ。手元にある9年前の同競走の資料を見ると、当時と今年の賞金額の違いに驚く。年々増額された結果、今では香港カップ、マイル、スプリントの各G1の1着賞金は、日本の天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ、スプリンターズSのそれよりいずれも数千万円も高い。外国馬が日本より香港を選び、日本馬でさえ国内のレースを叩き台にして香港G1へ全力投球、という姿勢が見られるのも無理はないと思える。

 香港国際競走を目指す馬の多くは10、11月に各国の主要競走に出走する。シーズン終盤まで余力を残し、香港での激走が期待できる馬に目星をつけておきたい。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)

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