【神戸新聞杯】レイデオロ魅せる貫禄走 勝って古馬挑戦状叩き付ける

 「神戸新聞杯・G2」(24日、阪神)

 結果が求められる一戦だ。ダービー馬レイデオロが21日、美浦Wで追い切りを行った。直線で気合をつけられると、先行した僚馬にきっちり追いついてフィニッシュ。レース連覇中(15年リアファル、16年サトノダイヤモンド)のルメールは余力残しの仕上げを認めつつも、「自信はある」と言い切った。次戦は古馬相手のジャパンC(11月26日・東京)に挑む。同世代相手の始動戦で貫禄を示して、次の大舞台へとつなげる構えだ。

 始動戦からフルスロットルとはいかない。それでも貫禄は示してくれそうだ。今年のダービー馬レイデオロが美浦Wで最終追い切りを行った。僚馬ラヴィエベール(4歳1000万下)を追走する形でスタート。ゆったり入ったため、想定以上に差は開いたものの、4F過ぎからピッチを上げ、最後は外からきっちり馬体を並べてフィニッシュした。全体時計は5F67秒1-37秒7-12秒6。直線では気合をつけて、闘争心をかき立てるシーンが見られた。

 栗東から駆けつけたルメールは「まだフットワークが重い感じ。長い休み明けで100%ではないかな」と正直な感想を漏らす。それでも「息遣いは良かったし、リラックスして最後はいい伸びを見せた。内容は良かったよ。この馬も仕事は分かっているだろうからね」と、やれる手応えはつかんでいる。

 藤沢和師の見解も同じだ。「前半でのんびりしていたので、最後に気合を入れた。このひと追いで良くなるでしょう」と追い切り内容に納得。陣営は秋の初陣としては十分な仕上げとの判断だ。

 夏を越して着実に成長。ダービー馬としての貫禄が増した。「体が大きくなり、精神面は大人になった」と主戦がたたえれば、トレーナーも「体はさらに良くなっている。10キロくらいは増えていると思うが、全く問題はない。もともと落ち着きのある馬だが、一段と良くなっているよ」と進化に目を細める。

 結果が求められる一戦となる。この後は同世代相手の菊花賞には向かわず、キタサンブラックなど国内外の古馬一線級が待ち受けるジャパンCへ向かう。過去10年、ダービー馬の始動戦は〈6103〉の好成績。3歳限定戦では〈5100〉と連対率100%を誇る。余裕残しの仕上げとはいえ、ここでつまずいてはいられない。

 ルメールは「ダービーはペースが遅くて途中から2番手に行ったが、本来は瞬発力のある馬。直線の長い阪神外回りコースは合っている。3歳のトップホースだし、自信はある」と胸を張った。ダービー馬の威信を懸けて、まずは同世代の挑戦を退ける。

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