【南関東競馬】サイタスリーレッド重賞初V 戸崎圭が逃走劇エスコート

 「オーバルスプリント・Jpn3」(20日、浦和)

 好スタートから先手を取った2番人気のサイタスリーレッドが、そのまま逃げ切って、うれしい重賞初制覇。鞍上の戸崎圭はこのレース4年連続制覇となった。2着は5番人気のレーザーバレットが追い上げ、3着は3番人気のブルドッグボス。1番人気のリエノテソーロは見せ場を作れず5着に終わった。

 戸崎圭が鮮やかな逃走劇でサイタスリーレッドを初タイトルに導いた。好スタートを決めると、モンドクラッセを押さえ主導権を奪いマイペースに持ち込んだ。3コーナーからはブルドッグボス、さらにレーザーバレットも並びかけたが「外から他の馬が見えると、馬が反応して伸びてくれた」(戸崎圭)と一度も先頭を譲ることなく、2馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。

 3度目のコンビで、きっちり結果を出した戸崎圭は「スタートも出てくれたし、二の脚が速かった。道中も手応え十分で、上手に走ってくれましたね」と笑顔で振り返った。自身はこのレース4連覇となり、小回りコースでの手綱さばきが冴えわたっている。

 今年3月からダート路線に変更して4連勝。前走のクラスターカップ(盛岡)こそ3着だったが、この勝利でダート短距離戦線の有力馬に名乗りを上げた。佐藤正師は「東京盃(10月4日・大井)も登録したが、馬の状態と賞金面も考えて、JBCスプリント(11月3日・大井)を目標にしていきたい」と今後について話した。

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