【新潟2歳S】ムスコローソ 圧巻の初陣からさらに進化 初の新潟も不安なし
「新潟2歳S・G3」(27日、新潟)
大物感たっぷりだ。6月の東京で新馬戦を勝ち上がったムスコローソが、重賞初制覇を狙う。初陣の内容は圧巻の一語。5番手から直線であっさり抜け出し、後続を5馬身も引き離した。
父はヘニーヒューズ。手塚師は「アジアエクスプレスと似た感じはある」と同じ父を持ち、自身が管理して13年朝日杯FSを制した2歳王者を引き合いに出す。「ヘニーヒューズ産駒は早くから活躍するタイプが多い。この馬は母系にダイナカールがいて奥手の血統だけど、父と合わさっていいところが出ている」と分析。素質の高さを買っている。
1週前追い切りは美浦Wでアルタイル(5歳オープン)と併せ、5F70秒0-12秒9を計時。格上先輩馬と互角の動きを見せた。騎乗した大野は「乗りやすく、コントロールはしやすい。いいストライドで走る」と手応えをつかむ。師も「デビュー当初より迫力が出てきた」と成長を伝える。この中間でさらに進化を遂げたようだ。
今回の舞台は新潟芝1600メートル。コース、距離ともに初だが、師は「距離延長、コース変わりは大丈夫でしょう」と不安視していない。「期待している馬だからね。いい結果を出してほしい」。まずは新潟で勲章を勝ち獲り、さらなる飛躍へつなげる。