【競輪】周回板めくり忘れレース不成立 54年ぶりの珍事

 「オールスター競輪・G1」(15日、いわき平)

 いわき平競輪で15日、最終日6Rが競技規則73条の「周回通告誤り」のため競走不成立となった。周回板を1周回と表示するところを、誤って2周回と表示。落車事故の影響で、担当係員が周回板をめくり忘れた。6Rの売り上げ2億2130万2400円はすべて返還された。

 レースは残り2周を知らせる赤板までは正常だったが、この直後に堤が落車。係員が選手の救護に当たったが、堤を走路内から退避させるのに時間がかかった。その影響で、周回板を担当する係員がめくり忘れ、赤板のままレースは残り1周を迎えてしまった。

 最終バック前から警笛で競走中止を告知したが、落車した以外の選手は懸命に走り続け、まくった新山-大槻がほぼ同体でゴール。どちらか1着かは微妙だったが、競走不成立のため、着順は発表されなかった。

 新山は「(残り1周では)前の浜田さんしか見ていなかった。記録に残らないが、収穫になったと思う」と前を向いたが、大槻は「(自分から車券が)売れてたし、決められたと思ったけど、何か悔しいですね」と残念がった。

 周回通告員の周回錯誤でレースが不成立となったのは1963年4月(花月園競輪)以来。KEIRINグランプリやG1などのビッグレースでは初めて。競輪を統括する公益財団法人JKAの笹部俊雄会長は「今後このようなことが起きないように再発防止策を講じて参ります」と謝罪した。

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