エネイブル凱旋門賞へ“キングジョージ”で力試し

 「魁!海外馬券塾」(26日)

 先々週のコラムで触れた英国の3歳牝馬エネイブルは、愛オークスを人気に応えて楽勝した。自信を深めた陣営は、この馬をキングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1(29日・アスコット、芝2400メートル)で古馬に挑ませる。

 タフなアスコット競馬場で行われる“キングジョージ”において、近年で優勝した牝馬はデインドリーム(12年)とタグルーダ(14年)の2頭。前者は凱旋門賞を圧勝した馬で、後者も同年の凱旋門賞の3着馬だ。エネイブルがここを勝てば、凱旋門賞がハッキリと視界に入る。

 力試しの格好の相手になるのがハイランドリールだ。G16勝を積み重ねたチャンピオンだが、日本馬に先着を許したことも複数回あり、ハイランドリールが相手なら何とかなるのでは、と我々に思わせてくれる存在でもある。もし、エネイブルがハイランドリールに明確な差をつけて勝つようなら、日本馬にとっては相当な運が味方しないと好勝負が難しいレベルということになる。

 レースはエネイブルと新興勢力の一頭の争いになり、ハイランドリールが3着で後続を離す形か。そうなれば上位2頭の評価は極めて高くなる。英ダービーで最後方から鋭く差して5着に食い込んだベンバトルに一角崩しの期待をかけたい。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)

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