サウジなどカタールと断交…競馬界にも影響必至
「魁!海外馬券塾」(28日)
今月初めに、サウジアラビアとアラブ首長国連邦を含む4カ国がカタールとの断交を宣言した。いずれも競馬界での存在感が大きな国だけに、今後その影響が出てくることが予想される。
欧州の関係者の話ではドバイやサウジアラビアの皇族が所有する馬が、カタール資本がスポンサーをしているレースへの出走をボイコットする可能性が十分にあり得るとのことだ。
凱旋門賞とその前哨戦のフォワ賞やニエル賞、愛チャンピオンS、英国競馬シーズンの締めくくりとなる英チャンピオンズデーの各競走はいずれもカタール資本がスポンサーを務めている。
ロイヤルアスコット開催のG1を制したリブチェスターやバーニーロイ、G3を勝った3歳馬ベンバトルなどドバイ首長・モハメド殿下の競馬組織ゴドルフィンに所属する有力馬がこれらのレースを回避すれば興味がそがれることは間違いなく、ファンには全く歓迎できない事態となる。
7月末の英G1“キングジョージ”、8月初めのサセックスSもカタールスポンサーの競走であり、これらに向けて各馬の動向が決まる時期になれば、この問題の進展が見えてくるものと思われる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)