ブラムトがフランス競馬の主役に トレヴと同じ勝負服で凱旋門賞を優勝を目指す

 「魁!海外馬券塾」(21日)

 欧州の春シーズンは前半戦が終わったあたり。今は華やかなロイヤルアスコットの開催中だが、ここまでの中距離戦線を振り返りたい。

 3歳戦で最も鮮烈な印象を残したのが、C・デムーロとのコンビで仏2000ギニーと仏ダービーを連勝したブラムトだ。いずれも後方からの外差しという粗削りな競馬ながら、長くいい脚を使っての勝利。カタール資本が権利の一部を購入し、凱旋門賞を2度制したトレヴと同じ灰色の勝負服にえんじの帽色に変わったこの馬が、今年のフランス競馬の主役を務める。

 英ダービーは単勝56倍のウイングスオブイーグルスが制す大波乱となった。ただ現地関係者によると前哨戦で2着に入っていたこの馬には不当なオッズで、フロックの勝利ではないとのこと。確かに直線で何度も前が壁になりながら差し切ったダービーの勝ちっぷりは圧巻だった。イレ込みながらも2着を確保したクリフスオブモハーと共に今後が楽しみだ。

 古馬では昨年の凱旋門賞2着のハイランドリールと、3着オーダーオブセントジョージが健在。いずれもロイヤルアスコット開催のG1に出走しており、昨年同様に秋は凱旋門賞を目指す見込みとなっている。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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