悲願達成へ興奮隠しきれぬ宮本博師「僕自身が平常心で」
悲願達成へ-。初参戦となるダービーに管理馬2頭を送り出す宮本博師(54)=栗東。09年、京都新聞杯Vのベストメンバーはレース翌日に骨折が判明し、出走を断念。14年のウインフルブルームはレース2日前の調教後に左肩ハ行で、出走取消。届きそうで届かなかった夢舞台への出走を控え、師の興奮が如実に伝わってきた。
「師匠の橋口(弘次郎)先生に『ダービーは別格だぞ』と言われてね。最初はさっぱり分からなかったけど、師匠がダービーを勝って、自分もダービーを目標にしたんだよ」と振り返った。
送り出す愛馬2頭に「クリンチャーはだいぶ力をつけたし、集大成だと思っている。キョウヘイもシンザン記念Vから決めた理想のローテ。2頭とも想像以上の成長をしてくれた」と大きくうなずく。ダービーまであと3日。「僕自身が平常心でいることが大事だね」と自らに言い聞かせるように笑った指揮官は、少年のような笑顔で“5月28日”を待ちわびていた。(デイリースポーツ・向 亮祐)