【マイラーズC】イスラボニータ いざマイル王へ!2年7カ月ぶりの美酒

 「マイラーズC・G2」(23日、京都)

 これぞG1ホースの底力だ。14年の皐月賞馬イスラボニータが、直線で力強く伸び、約2年7カ月ぶりの勝利を手にした。惜敗続きから脱出した大きな1勝を手に、優先出走権を得た安田記念(6月4日・東京)へと向かう。2着は1番人気のエアスピネル。7番人気のヤングマンパワーが3着に入った。

 メンバー唯一のG1馬が意地と底力を見せた。イスラボニータが約2年7カ月ぶりに勝利。たまりにたまったうっぷんをまとめて晴らした。

 道中は好位の5番手を追走して手応え十分に直線へ。最後はエアスピネル、ヤングマンパワーの間を割り、力強くゴール板を射抜いた。「ついに勝ったね。2着ばかりだったのでぜひ勝ちたいと思っていた」。ホッとした表情を見せたルメールは「スタートが速かったから後ろのポジションにならなかった。流れに乗れたし、直線の反応がとても良かった」と会心のレースを振り返った。

 4連勝で14年の皐月賞を制覇。ダービーは0秒1差の2着に泣いたが、続くセントライト記念をV。輝かしい成績も、その重賞4勝目を最後に勝てないレースが続いた。決して不振だったわけではない。ここ3走は連続2着と運にも見放されていた。

 惜敗に終止符を打とうと、今回決断したのが早めの入厩による仕上げだった。「積み重ねの一つであって“早めに入厩したから”ということではない。牧場が根を肥やしてくれたおかげ」とは栗田博師だ。土があるから花が咲く。牧場とトレセンの連携に感謝した。

 久々の美酒を手にするとともに、早熟説も一蹴。「気持ちがしっかりとしている。安心して見ていられた」と指揮官がうなずけば、主戦も「もうちょっと良くなるので、安田記念がとても楽しみ」と期待を込める。昨年5着に敗れた大舞台へ-。復活を遂げた6歳馬がマイル王の座をつかむ。

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