【毎日杯】アルアイン粘り勝ち!王道ローテーション歩む

 「毎日杯・G3」(25日、阪神)

 粘りに粘って出世レースを制した。2番人気のアルアインが僚馬の猛追をしのいで重賞初制覇。クルーガーで制した昨年のマイラーズC以来の重賞Vとなった松山は「返し馬からいい雰囲気で“勝負できる”と思っていました」と手応え通りの結果を出したパートナーをたたえた。

 2番手追走から4角で早くも先頭をうかがうと、直線は内ラチ沿いを加速。鞍上の右ステッキ連打に応えるように押し切った。「最後は何とかしのぎたい気持ちだった」と振り返った鞍上は「自在性があって、どこからでも競馬ができる」と能力の高さを口にした。

 先週のサトノダイヤモンドに続く2週連続重賞制覇に、池江師は「厳しい競馬でした。最後は止まるんじゃないかなと思ったけど、伸びていたね」。84年のグレード制導入後、9頭の勝ち馬がその後、G1を制している出世レースを制し、今後は皐月賞(4月16日・中山)からダービー(5月28日・東京)の王道を歩む。「勝ちタイム(芝1800メートル=1分46秒5)も速いし、能力の高さを再確認した」。指揮官にそう言わしめたディープインパクト産駒が、堂々と東上する。

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