ドバイシーマCはハイランドリールの勢いVSポストポンドの底力
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少頭数に落ち着き、紛れのない実力勝負が見込まれる。昨年のこのレースは先手を取ったハイランドリールに2番手の馬が早めにプレッシャーをかける展開になり、その直後で脚をためたポストポンドが余裕を持って抜け出した。今年もこの2頭が主力を争う。
昨年の秋以降の順調度で上回るのはハイランドリールだ。単騎で逃げ、ペースを落とさずに後続のスタミナを奪って逃げ切りを狙う戦法を確立させてからは凱旋門賞2着、米BCターフ1着、香港C2着と世界を股にかける活躍を見せている。
凱旋門賞で1番人気を裏切り、前走では格下のプライズマネーに不覚を取るなど、かつての圧倒的な強さが鳴りを潜めるポストポンドだが、依然としてその実力は世界トップレベル。展開がはまれば昨年同様の楽勝まであり得る。
ジャックホブスは知名度は前記2頭に劣るが、英ダービー2着、愛ダービーVの実績馬だ。強烈な末脚を秘める牝馬セブンスヘブン、日本馬サウンズオブアース、前哨戦のドバイシティオブゴールドでポストポンドを破ったプライズマネーも上位をうかがう。(海外競馬コーディネーター・田中敬太)