【高松宮記念】レッドファルクス抜群リハ スプリントG1連覇へ仕上がり万全

 「高松宮記念・G1」(26日、中京)

 6年越しの悲願成就へ、厩舎の新エースが万全の仕上がりでチャレンジだ。昨秋のスプリンターズSの覇者レッドファルクスが22日、美浦Wで最終リハ。抜群の動きで併走馬を切り捨てた。厩舎の先輩サクラゴスペルが5年連続で出走し届かなかったビッグタイトル。3度目の正直で出走がかなった後輩が、自身のJRA・スプリントG1連覇でその無念も晴らす。

 昨年のスプリンターズSでGI初制覇。年またぎでJRA・スプリントGI連覇を狙うレッドファルクスは、美浦Wで3週連続となる併せ馬を行った。

 5Fで0秒4先行したザッツクール(3歳未勝利)を追走して迎えた直線。“静”から“動”へ切り替わるスイッチは実に見事だった。外に持ち出された瞬間、抜群の瞬発力を見せて一気に間合いを詰めると、勢いそのままにグンと加速。最後は逆に0秒4差をつけて圧倒した。

 5F67秒8-37秒9-12秒7の時計に、尾関師は「順調に一本、一本追い切りを重ねて来られた。以前はウッドで追うと、どこかしらに疲れが出るタイプだったけど、無事に来たのは経験を重ねて成長してくれたからだと思う」と、愛馬に最大級の賛辞を与えた。中京芝は3戦3勝。昨年7月のCBC賞で重賞初Vを果たした思い出の地。「中京コースということを考えれば、普通にしっかり走れるように仕上げればいいのかと思う」と胸を張る。

 ファルクスでは、トレーナーにとって夢にまで見た高松宮記念挑戦だ。「一昨年は賞金が足りず(次点の)19番目。昨年も賞金が足りず、ようやくたどり着いた」と熱くその思いを語るが、理由はもう一つある。「サクラゴスペルが5年間、このレースに出走して結果((9)(4)(12)(8)(17)着)を残せなかったからね」と遠くを見つめる。

 3つの重賞タイトルをもたらした厩舎の功労馬は、8日に北海道の門別競馬場へ移籍した。託されたバトンは重い。だが、念願かなった大舞台に「頑張ってほしい」と力を込める。スプリント王の座を確かなものに、白い馬体が混戦の桶狭間に躍動する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス