【ボート】黒井「結果で恩返しを」 戸田育ち“地元中の地元”でG1初Vへ
「戸田プリムローズ・G1」(25日開幕、戸田)
全国から強豪50人が戸田ボートに集結し覇を競う。「開設60周年記念 G1戸田プリムローズ」が、いよいよ25日に開幕。山崎智也、池田浩二、峰竜太といった猛者たちを、桐生順平を筆頭とした地元の精鋭8人が迎え撃つ。その中で、今回注目したのは黒井達矢(28)=埼玉・103期・A1=。戸田市で育った“地元中の地元”にG1初制覇への意欲を語ってもらい、さらに埼玉の魅力もアピールしてもらった。
-まず昨年を振り返って。
「5月の期はじめにFを切って、序盤は勝率も4点くらいしかなく、すごく苦しかった。何回も心が折れそうになりながら、何とかギリギリでA1に残れました。勝率を見ながら走ってるような感じで」
-苦しんだ要因は。
「いつも求める乗り心地が、特に夏場はなかなかこなくて」
-12月は連続優勝(とこなめ、津)で年を締められた。リズム復活とみていいか。
「どうなんだろう。多分エンジンも良かったし、自分で出した感じはないですけど。結果的には良かったかな」
-記念戦線に戻る。その一発目が、地元の周年記念。
「ホントにギリギリのA1なのに、呼んでもらえたことがすごくうれしい。結果で恩返しを」
-地元周年は今回で3度目の参戦。過去2回、実際に走ってみて。
「見てたら“自分も取りたい”と思ったけど、走ってみたら遠いですね。まだ予選突破もしたことないし」
-地の利を感じる?
「ないですね。自分自身も、最近は戸田をうまく走れていないし。でも、地元だという意識はあります」
-SGやG1を走るようになっての手応えは。
「やらなきゃいけないことは明確になってきました。整備力も旋回力も、レベルを上げなきゃ取れない」
-背中を追い続けた桐生順平が、昨年は記念戦線を突っ走った。
「あまりにも突き放されすぎた。何とかして追いつきたいと思ったけど、今は“この人がライバル”と言える立場では全然ないです」
-差は詰めないと。
「同じところにはいきたい。ここからリズムを出して行きたいです」
-ちょっとファン向けの話をいくつか。戸田で走る時に重視する点は。
「乗りやすさです。戸田は狭いし、2Mに波が残っていたりするので」
-展示航走で分かるか。
「僕の場合は、乗りづらい時は顕著に出ます」
-戸田で育った。
「都会過ぎず、田舎過ぎず、ちょうどいい街だと思います」
-子どもが2人。
「戸田は子育てがしやすい街です。子どもは幼稚園に通ってますが、“待機児童”の話も聞いたことないです。それと水道料金が、ほかの市より安いんです」
-他地区からもファンが多く来る。埼玉県内でお勧めのスポットなどがあれば。
「日高市にあるサイボクハム。ハム工場にアスレチックや温泉もあるテーマパークですが、すごくいいらしくて僕も行きたいんです」