【ボート】桐生 自然体でVだ 地元エースの自覚「チャンスが来たら逃さない」

 「戸田プリムローズ・G1」(25日開幕、戸田)

 今年の桐生のテーマは“自然体”。「変に気負ったりせず、一走一走に集中ですね」。昨年はG1を3V。2年連続で賞金ランクのベスト6に入って「納得」の1年。「結局はひとつひとつの積み重ね。やるべきことをやっていれば」結果も付いてくると経験できた。

 「チャンスが来た時に逃さないように」。これは昨年も話していた。だが、今はそこにひとつ加わる。「チャンスは自分で作るもの。自分がちゃんとしていたら流れは来る」という確信だ。

 桐生の言う「自分がちゃんと」している状態とは何か。「考えずに、体が勝手に動くようにしている」ことだと言う。それができたのが、ベスト6入りを確定させた11月の尼崎周年。「好きな感じで乗れていたし、納得できていた」と振り返る。

 逆にグランプリではその自然体が貫けなかったという。結果として決定戦には乗ったが「進入から何がしたいのか分からない。悔いが残ってます」と振り返る。尼崎周年の状態を、さらに高い舞台で実現するのが理想。そこに至るまでの過程が「ひとつひとつの積み重ね」だ。

 そんな桐生が今年のG1初戦として迎えるのが、地元の大舞台。今や名実ともに埼玉のエース。「最初は(エースと呼ばれることを)気にしてましたけどね。結果を出すことで付いてくること。言われることは光栄」。大黒柱としての自覚を胸に戦う構えだ。

 そのポイントとなるのが、初日のウインビードリーム。戸田G1のドリーム戦に1号艇で登場するのはこれが5度目だが、実は1着は1度もない。「逃げたことないですよね。そこはしっかり決めたいです」。初日に「自分がちゃんと」できていれば、地元周年初制覇も付いてくるに違いない。

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