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【皐月賞】マジェスティ3強粉砕しV

 「皐月賞・G1」(17日、中山)

 8番人気の伏兵ディーマジェスティが“3強”を粉砕した。1分57秒9の皐月賞レコードで1冠目を奪取。14年イスラボニータに続く皐月賞2勝目となった蛯名の、ベテランらしい冷静な手綱さばきがさえ渡った。これで関東馬は4連勝。皐月賞初Vとなったディープインパクト産駒が上位を占めた。4位に入線した2歳王者リオンディーズは、ゴール前の進路妨害で5着に降着。M・デムーロに騎乗停止処分が科せられた。

 鞍上も驚く大外一気の伸びだった。インで有力馬がもがき合う直線坂上、ディーマジェスティが一気に外からのみ込んだ。

 万全の手応えで追いだし、「突き抜ける」という感触はあっても、いざ先頭に立つと、脳裏には驚きが先に立ったという。「かわすんだ!?勝つんだ!?すげえな!!」-。会心の勝利に思わず派手なガッツポーズ。相棒の力は想像を超えていた。

 3強の下馬評と向正面で真向かいに吹いた強風。そして百戦錬磨の鞍上の冷静な手綱。全てがかみ合った。前半1000メートル通過58秒4の速い流れで後方14番手を追走。「有力どころが前がかっていた。ここは焦ってはいけないと」。後方でじっくりためる間に、向正面では早め先頭に立った2歳王者リオンがまともに向かい風を受けていた。

 「強風でペースが速いんだか遅いんだか分からない、乗りづらい日だった。それでこんな展開になったのかもしれない」。冷静に分析した関東が誇る大ベテランは「オレも年をとったから、慌てなかったのが良かったかな」と笑った。

 腹をくくった騎乗ぶりに、二ノ宮師は「ジョッキーが冷静にやってくれたのが一番。“初めて”感心した」。笑いを誘いながら、ともに2着に奮闘した、凱旋門賞でのエルコンドルパサーやナカヤマフェスタの手綱も任せた名手を称えた。

 トレーナーはクラシック初V。「いかにロスなく本番に行けるか。それを失敗していたから勝てなかった」と振り返る。共同通信杯Vからの直行。トライアルを見送ったこの2カ月間に、胴が伸び、前駆も立派になって馬体が完成の域に近づいた。そして、見事に3強の下馬評を覆した。

 目指すはもちろんダービーでの2冠制覇だ。武豊と同期のデビュー30年目。12年フェノーメノ、14年イスラボニータでは小差の2着に涙をのんだ。24度目の挑戦で悲願のVへ。「もともと東京の方がと思っていた馬。おとなしいお利口さんで、操作性が高い。楽しみですよ」。蛯名が自信を持って、ダービージョッキーの称号を獲りにいく。

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