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【高松宮記念】アーサー新短距離王に

 「高松宮記念・G1」(27日、中京)

 混戦ムード漂う桶狭間の電撃戦で、新たなスプリント王が誕生した。重賞未勝利、G1初挑戦の身ながら1番人気に推されたビッグアーサーが、直線で力強い伸びを見せてV。先週の阪神大賞典、フラワーCを勝つなど、目下絶好調の福永が見事な手綱さばきで相棒を導いた。管理する藤岡師はうれしい中央G1初勝利。2着には2番人気のミッキーアイル、3着には3番人気のアルビアーノが入った。

 G1初挑戦で一発回答だ。混戦模様のなか1番人気に推されたビッグアーサーが、新コンビ・福永の手綱に導かれて完勝。なかなか手の届かなかった重賞タイトルを最高の舞台で獲得してみせた。「前がしぶとくて油断はできなかったが、最後はきっちりとかわしてくれた」と鞍上は満足げにうなずいた。

 逃げるローレルベーローチェに、それを追うハクサンムーンとミッキーアイル。その直後のポジションでレースを進めた。残り1Fでミッキーアイルが抜け出したところを外から追撃。力強い脚さばきで3/4馬身差かわすと、刻んだ1分6秒7はレース&コースレコードだ。日本レコードにも0秒2差迫る優秀な勝ち時計で、06年オレハマッテルゼ以来、史上4頭目のJRA重賞未勝利馬によるVを成し遂げた。

 福永にとって取りこぼしのできない戦いだった。昨年10月に落馬負傷に見舞われて戦線離脱。3カ月半で復帰したが「ブランクで思うように体が動かない時もあった」と明かす。JRA・G1勝利は13年天皇賞・秋(ジャスタウェイ)以来遠ざかっていた。しかも、新馬戦からコンビを組み続けてきたリアルスティールが前夜、ドバイターフを制してG1初制覇。その背に自分がいなかった悔しさを、アーサーとのコンビで吹き飛ばした。

 「この勝利で救われました。(ドバイのレースは)複雑な思いで見ていたけど、あれでもっと頑張らなければならないと思った。もっと自分を高めていかないと」。自らを奮い立たせて臨んだ一戦だった。

 5歳春を迎えて、ひとつの完成形へたどりついたサクラバクシンオー産駒に寄せる期待は大きい。「スピードの持続力が優秀。短距離界を引っ張っていける馬だと思う」。桶狭間で誕生した新スプリント王が、今後もますますその存在感を示していきそうだ。

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