【チューリップ賞】ブチコ文句なし

 「チューリップ賞・G3」(7日、阪神)

 2連勝の勢いそのままに、白毛馬ブチコが4日、栗東坂路の併せ馬で軽快なフットワークを披露。今回は芝が舞台になるが、初のタイトル奪取へ向けて、仕上がりは文句なしだ。阪神JF2着のレッツゴードンキは栗東坂路で馬なりだったが、滑らかなフットワークで存在感を示した。

 3連勝で初のタイトル奪取へ-。注目の白毛馬ブチコが軽快なフットワークで好仕上がりをアピールした。最終リハは栗東坂路で併せ馬。中間の緩い右カーブを抜けても、ダルメシアン柄の目立つ馬体は手綱をほぼ引かれたまま。むしろ、最後まで行きたい気持ちを抑えられながら、坂の頂へと駆け上がった。

 タイムは4F53秒5-39秒8-12秒9。オウケンゴールド(4歳1000万下)に0秒1遅れたが、音無師は全く気にしていない。「先週ジョッキー(武豊)を乗せて、そこそこ速くてもと思っていたら、ホントに速くなった(栗東坂路4F50秒7)からね。今週は余裕残し。けさもやったらやり過ぎになっちゃうよ」と説明する。

 引き揚げてきた橋本助手の笑顔も、仕上がりの良さを伝える。「今までで一番仕上がっているんじゃないですかね。体重も前走から少しだけ減って、シャープに絞れてくると思います。あとは芝だけですね」と満足そうにうなずく。3日の計量で472キロは、前走とピッタリ同じだ。

 半姉は牝馬交流重賞で3勝を挙げたユキチャン。その血を裏付けるかのように、ダートに転じて2連勝を達成した。しかも1秒3、0秒6差といずれもワンサイドのV。これに対して芝では3戦未勝利だが、いずれも小差で、メドの立つ走りは見せていた。今回は鞍上に姉の手綱も取った名手・武豊を配置。人気を集めるのは容姿だけではない。サクラ咲く仁川の大舞台へ、実力のあるところをアピールする。

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