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【阪神JF】ディープ産駒アデラ3連勝

 外から差し切るショウナンアデラ(撮影・石湯恒介)
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 「阪神JF・G1」(14日、阪神)

 ディープインパクト産駒の素質馬が鮮やかに決めた。5番人気のショウナンアデラが、父譲りの鋭い末脚を発揮して2歳女王の座を獲得。06年ウオッカ、08年ブエナビスタ、09年アパパネ…数々の名牝を輩出する舞台で最高の輝きを放った。2着は2番人気レッツゴードンキ、3着は4番人気ココロノアイ。1番人気ロカはスタートの出遅れが響き8着。今秋G1の1番人気馬は9戦全敗となった。

 父譲りの切れが爆発した。メンバー唯一のディープインパクト産駒ショウナンアデラが、ゴール前で外から強襲。先に抜け出した2着馬を一気にとらえて、2歳女王の座を射止めた。「ディープ産駒らしい切れを見せてくれた。うれしいね」。3連勝でのG1奪取に、蛯名は満面の笑みを浮かべた。

 ゲートが開いた瞬間に2馬身の出遅れ。それでもベテランに焦りは見られなかった。「スタートが良くなかったので(プランを)切り替えた」。道中は後方からレースを進め、4角でも12番手と厳しい位置取り。それでも直線で馬群を縫うように進出し、ラスト1Fで外へ出すと一気にはじけた。「一度、こんな競馬をしてみたかった。直線では2着馬が通った進路を進み、最後は上手に外へ出せたからね。うまくいった」と、これまで3戦の先行策とは違う形での会心の勝利にしてやったりの表情だ。

 蛯名と2歳女王といえば、09年の覇者で翌年に3冠牝馬に輝いたアパパネがいる。「あっちは3冠馬にまでなった馬だからね」としつつも、「新馬の時から素質の高さは感じていた馬。(現状の完成度で)よく2歳チャンピオンになってくれた」と未完成の段階での戴冠をたたえた。

 主戦が強調するように、まだまだ成長途上だ。体質面が弱く、平地コースでの強い追い切りができない状態。今回も美浦坂路での調整で挑んだ。二ノ宮師は「関節が固まっていないし、膝の下の化骨が遅れている。手加減しながらの調教でも勝つのだからすごい」と感嘆の声を上げる。「きょうは初めて馬群の中での競馬。どうなるかと思ったが、自分の馬だけどビックリだよ」。想像以上のパフォーマンスに驚きの表情を見せた。

 「桜花賞と同じ舞台で勝てたし、これで自信を持って行ける」と蛯名が来春へ目を向ければ、トレーナーも「来年はさらに上を目指せるように、これから練習を積んでいきたい」とうなずく。数々の名牝が制した一戦で頂点に立った、伸びしろたっぷりのディープ産駒。来春はさらに大きく成長した姿で、再び仁川に戻ってくる。

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