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【エ女王杯】ラキシス雪辱V

 ヌーヴォレコルト(左端)と激しく競り合うラキシス(中央)=撮影・石湯恒介
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 「エリザベス女王杯・G1」(16日、京都)

 “重賞未勝利馬”が、統一女王決定戦でも躍動した。好位のインをロスなく追走した3番人気のラキシスが、直線で早めに抜け出した1番人気ヌーヴォレコルトをゴール寸前で首差とらえてV。これで今秋のG1は5戦全てで重賞未勝利馬が下克上を決める結果となっている。ヌーヴォレコルトは秋華賞に続き2着。3着は外から末脚を伸ばしたディアデラマドレで、昨年の覇者メイショウマンボは12着に完敗した。

 女王に輝いたメイショウマンボの背中を見たあの日から1年。望み、あこがれ、求め続けていた場所へと、ラキシスが真っ先に飛び込んでいく。

 先に抜け出していたヌーヴォレコルトを追い詰め、こん身のラストスパートでライバルを退けた先に、栄光のゴールが待っていた。ラスト100メートルからのバトル。魂の騎乗で力の限りパートナーを鼓舞し続けた川田は、首差とらえたことを確認すると、左手で愛馬の首筋をそっとなでた。

 「久しぶりにいい脚を使って、本当によく頑張ってくれました」。会心の勝利に汗を拭った鞍上は「内めが止まらない馬場でしたから、最高の枠だったと思います。返し馬がとてもいい雰囲気だったので、直線は必ずはじけてくれると信じていました」とレース前から手応えをつかんでいたことを明かす。7番手のインでロスなく立ち回り、昨年2着から、一歩先へと進んだ勝利。待望の1勝をともにつかみ、満足げにほほ笑んだ。

 今年に入って4走。牡馬相手に健闘はしてきたが、勝ち星を挙げられずにいた。環境の変化に敏感で、出張先ではカイバの食いが悪くなるなど、神経質な面をのぞかせる日々。主戦として潜在能力の高さを知るだけに、求めるものは自然と高くなる。今週に入っても、まだまだ、という気持ちが勝っていた。「1週前よりも今週の方が良かったのは確か。でも、ここまで状態が戻ってくるとは思っていませんでした」。決戦直前、返し馬で想像以上の好調を伝えてきた昨年の銀メダリストに驚いたという。

 目標に向け、ぶれない視線でケアにあたってきた角居師は「随分、落ち着きが出て、カイバも食べてくれていた。体も柔らかく動かせるようになっていました」と振り返り「まだ、少し線の細いところがあるので、上手に成長させられれば」とこの先を見据えた。

 ジャパンC(30日・東京)にも登録しているが、「次走についてはオーナーと相談した上で」とトレーナー。まだ進化の途中。名将のタクトがどこを指したとしても、その道は最強女王の座へとつながっている。

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