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【エプソムC】アーネスト、素質開花だ

 スランプからはい上がってきたシルクアーネスト
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 スランプからはい上がってきたシルクアーネスト

 「エプソムC・G3」(10日、東京)

 開花の時を迎えた。復帰初戦の湘南Sを勝ち上がったシルクアーネストが、鼻差Vの余勢を駆ってG3のステージへ。〈2・1・0・1〉と得意とする東京コースで、初の重賞タイトル奪取を狙う。

 ここまでの道程は平たんではなかった。一見すれば、経験を重ねるごとに力をつけてきたかに思えるが「いやいや。2年前にオープン馬になっているはずだったから」と坂井助手。10年秋、果敢に挑んだ菊花賞で17着に大敗。「立て直すのが大変だった」。長丁場を使った代償は大きく、遠回りせざるを得なかった。

 その後も歯車はかみ合わない。納得のいく状態で使えた昨夏の漁火Sでは、その秋の秋華賞馬アヴェンチュラに完敗。勝ち運に見放されたうえに、レース後にはソエを発症。再び振り出しに戻ってしまった。

 それでも不屈の闘志ではい上がってきた。復帰戦を勝ったことで、重賞の舞台へ。賞金順で17番目に滑り込んだ。「前回は7、8分の出来。今度はさらにエエで。4走前にダノンシャークに負けたが、あのときとは出来が違う」。素質馬がようやく軌道に乗ってきた。このチャンスは逃さない。

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