2024年に高視聴率を記録した韓国ドラマTOP3「夜に咲く花」「私の夫と結婚して」、1位は納得のキムカップル!

 2024年上半期、韓国ドラマは視聴率において大きな成果を収め、注目を浴びた。視聴率上位圏に名を連ねたドラマは、韓国内外で人気を博し、あるドラマは初回放送から高視聴率をマーク。継続して視聴率を上げ続け、配信サービスやグローバル放送チャンネルでも、成功を収めている。また別の2作品は、放送初期から高視聴率を記録し、放送局での歴代最高記録を更新。配信サービスでも、多くの反応を集めた。

 これらドラマの成功は、韓国ドラマが国内での人気に留まらず、海外でも高評価を得ていることを表している。2024年上半期の韓国ドラマの成果は、韓国コンテンツの競争力を改めて証明し、グローバル市場での、さらなる成長への可能性を示している。

◆「私の夫と結婚して」

 2024年のtvNドラマ「私の夫と結婚して」が、国内外で大きな成功を収めた。同名ウェブ小説を原作とした本作は、元旦に放送を開始したことが話題に。初回の視聴率は全国で5.211%、首都圏で5.608%を記録(以下、ニールセンコリア基準)。これは、2023年以降に放送された、tvN月・火放映ドラマの初回視聴率においての最高値だ。

 本作の成功は、国内に留まらず。1月30日にはTVINGにおいて、デイリー視聴者数が歴代最高となる188万人を突破。1月31日には、Amazonプライムビデオで「ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~」を抑えて、韓国ドラマ初となる「グローバルTV番組部門」のデイリーランキング1位を記録した。2月末までの放送期間中、合計73カ国で1位となり、世界的ヒットを収めている。

 「私の夫と結婚して」は全国視聴率、世界的人気、配信サービスの記録にいたるまで、単なるドラマを超えて一つの現象を確立。コンテンツとプラットフォーム、国内と海外を合わせて記録した成果は、tvNと韓国ドラマ業界に新たな可能性を示すこととなった。

◆「夜に咲く花」

 2024年1月12日に放送を開始した、MBCドラマ「夜に咲く花」が熱い関心を集め、視聴率7.9%を記録。金・土ドラマの初回として、歴代最高視聴率を記録した。それまで1位であったドラマ「明日」の初回視聴率は7.6%だったが、「夜に咲く花」は初回放送後すぐに視聴者の心をつかみ、MBCドラマの歴史に新たな記録を刻んだ。

 本作は、第2話放送後にも視聴率が上昇。放送初期から、異例の人気を集め、3話ではついに視聴率2桁を突破した。歴代最高記録を保持するドラマ「赤い袖先」の視聴率17.4%を超える可能性を見せた。

 「夜に咲く花」というタイトルの通り、視聴率に花を咲かせた本作。放送5週目には、MBCドラマ「恋人」の記録を超える13.1%を記録し、2023年MBCドラマにおける、最高記録となった。金曜日の放送にもかかわらず、ライバル作であるKBSドラマ「予測不可能な家族」を抑え、金曜ドラマの視聴率1位を記録する。

 旧正月の連休時も、視聴率を落とすことなく、2桁の視聴率を維持。最終回では18.4%を記録し、有終の美を飾った。最終的には、「赤い袖先」の記録を塗り替え、MBC金・土ドラマの視聴率1位に名を刻み、幕を下ろした。

◆「涙の女王」

 2024年3月から4月に放送された、tvNドラマ「涙の女王」は、放送開始と同時に、異例の記録を打ち立てた。2話では、早くも前作の「魅惑の人」の最高視聴率を超え、4話では視聴率13%を記録。特に本作は、興行不振が深刻だったtvNの土・日ドラマの復活において、重要な役割を果たしている。

 同作は、配信サービスで同時配信が行われ、目立った成績を収めた。放送通信委員会の資料によると、2022年以降、20代と40代の配信サービス利用率が急増する中、「涙の女王」はTVINGとNetflixで同時に放送されたことで、その効果を十分に享受。特に、7話の放送日には、同時刻に放送された番組の視聴率を遥かに上回る、3倍以上の視聴率を記録した。

 16話では最高視聴率24.9%を記録し、有終の美を飾る。この記録は、「愛の不時着」を上回り、tvN史上最高視聴率に。16話では、首都圏の世帯基準での瞬間最高視聴率が31.0%にまで達し、ドラマのヒットを証明。非地上波ドラマの視聴率で歴代3位となった。

 「涙の女王」は、視聴率が伸びない春に放送されたにもかかわらず、tvNドラマ史上最高視聴率を記録し、その価値を高めることに成功。これは、単に視聴者が配信サービスを通してドラマを視聴することと、毎週決まった時間帯にリアルタイムで視聴することとの差を、明確に示した事例だ。

 最終話では、視聴者数639万9000人を記録し、2020年代に放送された短期ドラマの中で、地上波を含めた全てのチャンネルにおいて、最多視聴者数を記録。

 「涙の女王」は、「面白ければ視聴率が取れる」という教訓を与えた作品の代表となった。

(よろず~ニュース特約・moca)

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