維新・馬場代表、石破内閣は「敵前逃亡内閣」「自民党内部から見ても信頼されていない」
日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が1日、国会内での会見で、自民党の石破茂総裁(67)が首相就任前の9月30日に、衆院選を10月27日投開票の日程で実施することを表明したことに猛反発。「日本の憲政史上に汚点を残した」「(石破内閣を)名づけるとすれば、『敵前逃亡内閣』だと思いますね」と批判した。
馬場氏は「これまでの解散等を見ても、自民党の皆さん方は、解散権は総理の専権事項だとおっしゃってきた。先ほど衆院本会議で総理になられる前に、自民党総裁として解散時期を明言するのは言語道断だと思います」と、厳しい口調で訴えた。
石破氏自らが「総理の専権事項であるということを否定した」と主張する馬場氏は「総理の専権事項を自ら放棄してですね、周りのいうことを聞くということを鑑みれば、石破さんは言ってきたこと、考えていることを簡単に引っ込めるのではないか」と疑念を抱く。
「船出から厳しい嵐に突入していくのではないか」と“石破丸”の波乱を船出を予測する馬場氏。「私はもう、あの人の言うことが信用できないと、すでに入口からそういう印象を持っています。いわば敵前逃亡という形で、いろんな課題を選挙という場を通じて忘れてもらいたいという思いが前面に出てきているのではないか」と指摘した。
組閣についても「自民党らしい組閣になると思います。自分にとって有為な人材であるかどうかという判断で組閣をするとすれば、私は国家国民のための内閣ではないのかなという風に思う」と評価を下げた。
馬場氏は「石破さんの方から依頼をして、断っている方もいらっしゃるということですから…」と話す。「この内閣がいかに、自民党内部から見ても信頼をされていない。もう火中の栗に巻き込まれたくない、ということがにじみ出ている内閣」と切り捨てた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)