エヴァ、ローレライ、池乃めだか「海洋堂」 のフィギュアミュージアムが話題 クオリティは世界屈指

フィギュア製作販売などを手がけ、そのクオリティは世界でもトップクラスと言われている「海洋堂」。今回、海洋堂本社のある大阪府門真市にフィギュアミュージアム「ホビーロビー門真」がオープンしたとのことで、訪問してみた。

京阪・モノレールの駅直結である門真プラザは昭和48(1973)年に建てられ、スーパーや百均などが入店している昭和レトロなショッピングモール。本当にこんなところに海洋堂の博物館が入っているんだろうか…

3階までエスカレーターを上がると、いきなりデカい戦艦が!樋口真嗣監督「ローレライ」に登場する、戦利潜水艦「伊507」だ。間違いなく海洋堂だ。本当にあった!

入館するとまず目に入るのが、天井からぶら下がった木刀。創業者であり館長である宮脇修は何の仕事をしようか迷い、木刀の倒れた方向で模型屋になることを決めたそうだ。違う方向に倒れていたら、海洋堂はウドン屋になっていた。

まず模型屋からの歴史ゾーンに入るとひときわ目立っているのが、壁際にうず高く積まれたプラモデルの山。これは館長が買い集めたもので、全て未開封だそう。このゾーンにはプラモデルの歴史に詳しい語りべがいることがあり、タイミングがあえば製作についての話をきかせてくれる。

ホビーロビーの特徴は、造形師別の展示だ。メカ専門、生物専門、というわけではなく、特撮から芋虫までジャンルレスで製作されている。広報の白川さん曰く「日本料理が上手い人が作る中華料理もまた美味いのと同じ」とのこと。なるほど…。

ダイナミックな動きのまま展示できるフィギュアは造形師・山口勝久の特徴。マーベルのキャラが多いが、「僕のヒーローアカデミア」のデクも躍動感たっぷり。 美少女フィギュアのパイオニアであるBOME製作、村上隆フィギュア作品プロジェクトの雛形も。等身大のものは海外のオークションで6000万円程で落札され話題になった。

大阪らしく池乃めだか等身大フィギュアもある。初め「誰!?」とびっくりするほどリアルだったが、これは本人を3Dスキャンして製作されたものだそう。

ガラス張りの作業部屋では、週末になると海洋堂が誇る造形師や塗装師が実際に作業している光景が見られる。果てしないサービス精神!ワークショップコーナーも併設されており、子供から大人まで塗装の技術が学べるのも魅力だ。

子供が遊べる仕掛けも沢山。等身大恐竜には優しく触ったり食べられるのもOK。リアルすぎて大泣きする子供も。 海洋堂製品以外にも、館長の伝統工芸品やミリタリーのコレクションが所狭しと展示してあり、時を忘れて見入ってしまう。

出口から売店へ向かうと、8月に発売される「シン・エヴァンゲリオン」に登場した「白いアヤナミレイ(仮称)」も展示されていた。売店には無料で入れるので、買い物だけに来るものアリかもしれない。この無料ゾーンにはガチャガチャも約100台設置されていて絶景である。自動販売機にまでガチャガチャが入っている。

そこからホビーロビーを取り囲むようにまだまだフィギュアや、等身大恐竜が。タダでも1日楽しめそうだ。どうしてここまでサービスを?と広報の白川さんに訊くと「門真市への奉仕です」とのこと。それにしても太っ腹すぎる。

◇ ◇ ◇

外に出ると縁石で遊ぶ学校帰りの子供たちやスーパー帰りの人々が。まさに生活のど真ん中にある「海洋堂ホビーロビー門真」。1日じっくり、食パンを買いに行くついでに、是非訪れてみてほしい。

◆海洋堂ホビーロビー門真

所在地 大阪府門真市新橋町3-1-101 イズミヤ門真店3階

アクセス 大阪モノレール、京阪電車「門真市駅」下車、徒歩5分

営業時間 10:00~18:00

入館料 ●大人1000円●中高生700円●小学生500円●未就学児無料

ガチャガチャコイン1枚付き

(よろず~ニュース特約・ゆきほ)

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