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戦争で画家の夢を断たれた女性 孫が作品を投稿し話題「人に見てもらうのが何より喜びだった」

「画家を志すも戦争の影響で叶わず」…そんな女性が60歳くらいから趣味で描くようになった油絵がTwitter上で大きな注目を集めている。女性はすでに4年前に亡くなったそうだが、孫のryutyさん(@ryutyblog)が女性の油絵を投稿した。

優しく温かいタッチ…そして至るところに出没する猫。女性の油絵についてryutyさんにお話を聞いた。

野中比喩(以下「野中」):お祖母さんは戦争で夢を絶たれてしまったのですね。

ryuty:秩父市に生まれて小さい頃から絵が上手だったようです。才能を見込まれて東京の方の画家先生のところへ弟子入りするはずでした。東京大空襲で断念、12歳の頃だと言ってました。その後、祖父と結婚し娘2人(私の母と叔母)を育て、2人の娘が嫁いだ後、本格的に油絵を描き始めたうです。

野中:今回、お祖母さんの絵を投稿された経緯を教えてください。

ryuty:私の職場にツイート4枚目のお金を描いた作品を飾っていたのですが、改装などで場所がなくなり祖母の自宅へ持ち帰りました。

倉庫にでも片付けようかなと母と話したのですが、最後にTwitterに載せてみようかなとふと思いつき、軽い気持ちでアップしました。

野中:職場で飾られていたのですね。

ryuty:職場に飾ったのは完全に私の職権濫用です。祖母は高齢になると絵を描けなくなり寂しそうでした。私の職場は大勢の方がいらっしゃるので、飾って見てもらったら祖母が喜ぶと思いまして。

野中:絵があることで心が動かされることも多いので、職場の理解が素晴らしいですね。お祖母さんが絵を描いていた期間はどれくらいでしょうか?

ryuty:60歳少し前くらいから80歳くらいまでだと思います。作品数は褒められるとすぐ人にあげてしまったので正確にはわかりませんが、現在20点ほど自宅にあります。

野中:そうなのですね!私もいろんなものを制作するので、褒めてもらえると嬉しくなってしまうのはとてもよくわかります。制作期間はどれくらいかかるとおっしゃってましたか?

ryuty:よく「数カ月かかる」と言ってました。

野中:半年1枚としても40枚はこの世のどこかにまだ作品として生きてらっしゃるんですね。制作の時の様子を見たりご家族でサポートされたりすることもあったのでしょうか?

ryuty:小さい頃しょっちゅう祖母の家に遊びに行ってましたが、小さい身体で大きいキャンバスに向かいあって描いていた姿は覚えています。特別サポートなどはないですかね。何でも自分でやる祖母だったので。今考えると、もっとちゃんと見ておけば良かったかなと思います。

野中:孫の立場から見たお祖母様の作品に対しての感想をお願いします。

ryuty:なんと言っても猫が特徴的ですね。私は大好きですし上手いと思っていましたが、そこまで特別に凄いとは思いませんでした。なので今回の反響には嬉しいやら驚くやらです。

祖母は、母と叔母によると厳しい面もあったようですが、私は初孫で特別可愛がられたので優しい大好きなおばあちゃんという印象しかありません。豪快で、人が好きな性格でした。

◇ ◇


今回の投稿があまりにバズった結果、家族に垢バレしてしまったというryutyさん。母や叔母の後押しもあり、コロナ禍が落ち着けば女性が住んだ自宅のアトリエに絵を飾り、一般公開することも検討しているそうだ。女性の夢が遺族たちの手で今叶おうとしている。

(よろず~ニュース特約・野中 比喩)

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