長州力、アベノマスク愛用の原体験を告白!気持ちよくて2週間装着「今でも使いたい」

 あの、物議を醸した「アベノマスク」の配布開始から1年。忘れかけた存在を再認識させられたのが3月まで放映されたTBS系ドラマ「俺の家の話」における元プロレスラー・長州力の存在だった。宮藤官九郎が脚本を手がけた同作では、コロナ時代を生きる登場人物のマスク描写も目を引いたが、本人役で出演した長州だけが一貫して、「アベノマスク」と称されたガーゼ製の布マスクを着用し続けていたのだ。改めてその原点を探るべく、本人を都内某所で直撃した。

 同作における長州のアベノマスクは「飛ぶぞ」「またぐなよ」といったフレーズと共に、本人のキャラに由来する「クドカン」一流の小ネタだった。そして、長州のアベノマスク愛は「ガチ」だった。

 アベノマスクの一般家庭への配布が始まったのが昨年4月。その後も様々な不具合や疑惑が浮上して批判や揶揄する声が高まったわけだが、長州はツイッターで「こんな時は!あ~だ、こ~だと言わず!頂きましょう!」と世論とは一線を画した肯定的な投稿を続けた。

 5月20日付投稿では「私にとって最後のアベノマスク」に「今までありがとう、十分機能を果たしましたよ!」と別れを告げ、7月29日付投稿では「私はただ安倍のマスクが小さかろうがガーゼなどでできて有るとか関係なく!私なりに考えて、好んで使ってるだけで(中略)御理解を!」と自身のスタンスを説明。8月9日付投稿では全国から大量のアベノマスクが届いたとして「大事に使います」とつづった。

 今年もアベノマスク投稿は続いた。1月23日付では写真を添付して「最後の安倍のマスク!これで終わりですね!感謝!」とストックが切れたことを報告したが、同30日付では新たに4袋(8枚)が届いたとしてアベノマスク生活の継続を喜んだ。なお、長州は一貫して「安倍のマスク」と表記している。

 今回の取材では、ドラマ終了後も多忙な仕事の合間に時間を割いていただいた。対面した長州の口元を覆っていたのは使い捨ての不織布マスク。さすがにストックも4月の時点で切れたか。もちろん、アベノマスクが切れたからといって「キレてないですよ」…というわけで、長州は自身のマスク原体験を当サイトに明かした。

 「安倍さんが(同郷の)山口県だからということではなくて、僕の場合はもう、気持ちよさですね。確かに、僕は(コロナ禍で)アベノマスクをしてる人を(周囲で)見たことないんだけど、僕がガキの頃は、アレを1週間も2週間も付けていたんです。鼻(水)がマスクの中で垂れて、汚くなったら、(マスクで)鼻をかんで、ぶん投げるという。そういうのも含めて、アレは気持ちいいってことですよね」

 なるほど、シンプルにフィット感が心地良いというわけだ。長州は「そうですね。今でもぜいたくに使えるんだったら使いたいですね」とアベノマスクの復活を願った。

 ここで、記者は取材現場に持参し、隠し持っていた1枚のアベノマスクを「ドッキリ」的に長州の眼前に差し出した。1枚は街中で周囲の視線を感じながら着用したのだが、鼻がむずがゆくて肌に合わず、残りの1枚を必要な人に進呈しようと保管していたら春になっていたのだ。「よかったら、差し上げます」。そう伝えた瞬間、長州は「オー、オーッ!」と驚きながら歓喜の声を上げた。

 「ありがとうございます。もう、最後の(アベノマスク)もなくなって、切れてたんですよ」と長州。さっそく、不織布マスクからアベノマスクにチェンジすると、現場の女性スタッフから「かわいいです!あ、失礼しました、似合ってます!」という声が起きた。

 一般社団法人「日本衛生材料工業連合会」のホームページに記載された「マスクの歴史について」によると、「1950年には日本初のガーゼマスクが布に代わるマスクとして誕生」とある。長州の誕生前年であり、本人の証言通り、幼少期にガーゼマスクに親しんだであろうことが推察できる。

 「1年前は、マスクで右往左往してましたもんね」。長州はそう振り返りながら、アベノマスクの優しいガーゼの感触を満喫していた。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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