ペンギンの“恋愛相関図”が話題に 失恋、略奪愛、二股…すみだ水族館でドラマあり

ラムネ(右)とゆず (C)すみだ水族館
すみだペンギン相関図2021 (C)すみだ水族館
夜は照明を落とし幻惑的な雰囲気に=東京・すみだ水族館
3枚

 東京・墨田区のすみだ水族館が1月末に「すみだペンギン相関図2021」を発表した。飼育する48羽のマゼランペンギンの親子、兄弟、夫婦関係のほか、性格の違いや恋愛関係の変化など最新情報を更新。略奪愛、二股と人間顔負けな個性の持ち主たちを、飼育員が観察してまとめた。

 今回の大ニュースは「ラムネ」に初めての彼氏「ゆず」ができたこと。一時期は妻子ある「アケビ」に思いを寄せるも失恋。心配していた飼育員も大喜びという。詳しい経緯を聞いてみた。

 -恋の成就おめでとうございます。ラムネは人間でいうと何歳くらいの女の子なんですか。

 飼育員「現在10歳で、人間でいうと正確には分かりませんが、おそらく成人期の前半くらいです。ペンギンは3~5歳で成熟し成人(成鳥)になります。繁殖適齢は5歳~20歳くらいまで、平均寿命は25歳くらいといわれています」

 -ラムネは小心者だそうですが、どんな様子だったんですか。

 飼育員「あまり他のペンギンと遊ぶことがなく、ひとり遊びが多いですね。ゴハンの時も、こそこそっと来て、ゴハンをとって、さっといなくなります」

 -お見合いを設定したということですが、どういったことをするのでしょうか。

 飼育員「バックヤードに連れていき、ペアがいない子同士を同じお部屋に入れます。もちろんペンギン達にも相性はあるので全てうまくいくわけでなく、正にお見合い、です」

 -ゆずを選んでお見合いさせたのでしょうか。

 飼育員「ラムネとゆずの場合は、プールで二羽でいることが多かったので、トライしてみました」

 -ゆずはどんな男の子なんですか。

 「どちらかというとゆずもビビリで、飼育スタッフが近づくと、プールに入るような子です。容姿は、背が高く細めで顔の模様に黒が多いので、スタッフの間では『濃いめ』と言っています」

 -お見合いからカップル成就までの時系列は。

 飼育員「19年12月くらいからふたりでいるようになり、翌年1月にお見合い、初めての交尾が2月18日くらいで、カップル認定されました。そのあと3月に産卵したので、夫婦になりました。(卵は無精卵でした)」

 -初彼氏どころか出会って3カ月で夫婦になっていたんですね。

 飼育員「ラムネはもともと友達もあまりいないタイプだったので、彼氏ができてくれて本当にうれしかったです!そのまま夫婦になり、さらに嬉しかったです。いまもラブラブなので、見守っていきたいと思います」

 すみだ水族館は東京スカイツリータウン・ソラマチ5、6階で営業され、年中無休。デートや観光にも適した魅力空間だ。同広報は「相関図には飼育スタッフの愛情が込められています。お越しにいただいた際、ペンギン1羽1羽をこれだけ気にし、愛情を込めて接しているという目線で見ていただくと、飼育スタッフとペンギンの関係がとても愛しく感じていただけると思います。ペンギンの個性を知って、ぜひ『推し』の1羽を見つけてください」と話した。

 系列の京都水族館(京都市)でも同イベントを展示中。奥深いペンギン模様に、引き込まれてみては。(デイリースポーツ・山本鋼平)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サブカル系最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス