笑顔で再“獅童”母亡き後の初公の場

 歌舞伎俳優の中村獅童(41)が6日、都内で行われた東京・新橋演舞場二月公演「母をたずねて膝栗毛」(2月1日~25日)の製作発表に出席した。昨年12月17日に母・小川陽子さんを亡くしてから初めての公の場。舞台出演に同作の稽古と多忙な近況を明るい表情で明かし、「とにかく一生懸命楽しみたい」と精進を誓った。

 強い気持ちが表れた、明るい顔つきだった。新橋演舞場「初春花形歌舞伎 通し狂言『壽三升景清』」に市川海老蔵(36)らと出演中の獅童は「新しい芝居の幕が開いたばかりですが、もうこちら(二月公演)にも頭を切り替えないと」と芝居に追われる近況を報告した。

 二月公演は新作喜劇で、獅童は自身を幼い頃に捨てた母親を探すため旅に出る魚屋・忠太郎を演じる。叔父・萬屋錦之介の当たり役・一心太助の影響があるか問われると「あんな風にはできないけれど、ビデオで見て育ったので。影響が自然と体からにじみ出るようになれば」と幼い頃の記憶を吐露した。

 母の葬儀の席で「小川陽子がつくった最高傑作だと言われるよう頑張ります」と決意を語った獅童。この日は、中村勘三郎さんの生前の言葉を振り返り「勘三郎兄さんが『お芝居は泣いていただくより笑っていただく方が大変』と言っていたことを今でも覚えています。一生懸命務めたい」と意気込み。大事な人たちとの思い出を胸に、舞台に立つ心境を明かしていた。

 また、会見には用心棒役で出演する奥田瑛二(63)も出席。一部で喜多嶋舞(41)・大沢樹生(44)元夫妻の長男の、実の父親と一部で報じられたことについて質問が飛ぶと、「あ、ああ…」と苦笑いを浮かべて会場を後にした。

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