大瀧氏急逝に細野「残念にも程がある」

 歌手で音楽プロデューサーの大瀧詠一(おおたき・えいいち)さん(65)=本名大瀧榮一=が30日午後5時半ごろ、東京都瑞穂町の自宅で倒れ、搬送先の病院で解離性動脈瘤(りゅう)のため死亡したことが31日、警視庁などへの取材で分かった。通夜、葬儀などは未定。アルバム「A LONG VACATION」やシングル「幸せな結末」を大ヒットさせ、曲提供、プロデュースなど幅広い活動で日本ポップス史を彩った巨人だった。

 大瀧さんとはっぴいえんどを組んだ細野晴臣(66)は「残念にも程がある、という思いです。彼の中に詰まっていたポップスの宝庫はどこに行くんでしょうか」と嘆いた。大瀧さんは1984年を最後にソロアルバムを作っていなかったため、11月中旬に「皆で手伝うからソロを作ろう」と伝えたのが最後だったという。

 大瀧さん、山下達郎(60)と名盤「ナイアガラ・トライアングルVol.」を共作し、大瀧さんを師と仰ぐ伊藤銀次(63)は「大瀧さんとの出会いがなければ僕のすべての音楽人生はこの世に存在しませんでした」と、感謝をフェイスブックに。大瀧さん、杉真理(59)と「ナイアガラ‐」の「2」を共作した佐野元春(57)は「日本の音楽界はひとつの大きな星を失った。でもその星は空に昇って、ちょうど北極星のように僕らを照らす存在となった」と悼んだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

おくやみバックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(おくやみバックナンバー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス