山本浩之アナ 関西テレビを辞めた理由…「ラジオの方が確実に距離が近い」

 ハゲキャラでおなじみの“ヤマヒロ”こと山本浩之アナウンサー(56)は、いつも元気いっぱいに見える。頭部がツヤツヤだからエネルギッシュに見えるのだろうか。ハゲ=絶倫という俗説がよぎる。山本アナが関西テレビを辞めてフリーとなった理由を聞くと、「ラジオで勝負したかった」。カンテレにはラジオ部門がなかったために決断した。

 -月曜から木曜までMBS「ちちんぷいぷい」で生放送。「今日は行きたくない」と思うことは。

 カンテレ時代からですけど、アナウンサーという仕事を辞めようと思ったこととか、今日は仕事行きたくないとか1回も思ったことないです。そんだけたぶん、楽なんですよ。人が思ってはるより、大層なことはないんやと思います。仕事が終わって飲みに誘われたらふらふらと行ってしまって。深酒になって翌日、嫁さんに怒られながら家を出てなんとか本番をやるという。けっこう同じことを繰り返してます。

 -関西テレビを2013年に辞めてフリーに。当時の記事では12年に50歳になり新しいことをやりたいと。

 そうですね。定年退職が60歳とするならばあと10年。このまま局のアナウンサーとして続けるのか、それでいいのかと考えました。一番思いが強かったのはラジオです。カンテレはラジオがないので。ラジオという媒体で勝負してみたいという思いが一番強かったです。

 -東京に進出しようとは。

 面白い仕事やと思ったらぜひ、という思いはありますけど。積極的に自分から行くってのは考えてないですね。遠いですし。それやったら自分の時間をもっと有意義に使いたい。

 -今はスマートフォンなどでラジオが聴ける無料アプリ「ラジコ」がある。変化は。

 投稿が変わりました。関西圏だけだったのが北海道から沖縄、いろんな所から来るようになりました。これはうれしいです。金曜日の「ヤマヒロのぴかいちラジオ」には「山本社交倶楽部」という大人の恋を扱うコーナーがあって、ちょっとエッチな話が入ってくるんです。すごい年配の人が赤裸々に語ったり。関東の中学生から恋の相談もあります。なぜか10代の中高生から恋の相談が来る。うれしいですね!

 -今年は災害が多かった。ラジオは災害時に強いと言われる。

 東日本大震災発生後、2012年2月から3月まで東北に1カ月住んで東北からカンテレの報道番組「スーパーニュースアンカー」を伝えました。宮城県内の仮設住宅の取材をして、ある女性が僕に「あなたの声が、私が好きな東北のパーソナリティーの声に似ている」と言われたんです。その女性は家も家族も失って生きる気力を失いかけていた。でも、ラジオのスイッチを入れたら「『みんな一緒にやっていこう』とずっと語りかけてくれている、そのおかげで力がわいた」とおっしゃってくれたんです。テレビより確実にラジオのほうが距離が近いですからね。

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