円広志 曲は売れてもライブで客が集まらずがっかりの日々…夢想花から40年(中)

 歌手・円広志(64)は1978年に「夢想花」で華々しくデビューした。しかし東京でコンサートを開催しても集客できず、大阪に戻ってバラエティー番組に進出する。きっかけは後に芸能界を引退した島田紳助さんや、故やしきたかじんさんだった。「一発屋」とネタにされながらも独特の個性を発揮。40代でパニック障害を発症して休養した時期もあったが、来年は芸能生活40周年を迎える。今ではコンサートは常に満席。ファンに深く感謝し、現代に生きる人々に「あんまり上を見ずに、今ある幸せを見ては」と呼びかけた。(上)(中)(下)で。以下は(中)。

 -来年は芸能生活40周年。

 「夢想花」で売れたころはお客さんが本当にいなかったんです。東京のライブハウス「テイクオフ7」で本当に7人しかお客さんがいなかった。「夢想花」があんだけヒットしたのにお客さんが入らなくて。コンサート前はいつも舞台袖からのぞいてたんです。どんだけ来てるやろって。がっかりしてばっかりでした。楽しい思い出があのころのコンサートにはないんです。

 -5月に大阪で開催したコンサートはソールドアウトだった。

 大阪で長いことできるのは、お客さんが来てくれるからできるんで。「夢想花」以降ヒット曲もないのにこうやって音楽ができて。こないだみたいにチケットが売り切れたり、この5、6年、神戸でのコンサートはずっとソールドアウトなんです。それがもう何よりの幸せです。本当にありがたいことです。

 -40周年コンサートはどのような企画を。

 今までやってきて、つらいこともあるし、うれしかったこともある。そういったものすべてを含めた落とし前っていうのかな。音楽をやってきた一つの…自分に対する落とし前ですね。落とし前をつけたい。答えを出したいという気持ちが多いです。音楽をやってきて良かったんだと実感したい。だから舞台を大きくしてとかじゃなく、ゲストを呼ぶとしても5月のコンサートでも来てもらったお笑いコンビの「女と男」の市川くん。あんなんでええと思うんです。あんなんでって言ったら悪いけど、彼みたいに一生懸命やってて仲のいい人を。

 -レギュラー出演している関西テレビ「よ~いドン!」は10周年を迎えました。

 こんな人気番組、へたしたら20年、30年続くかも分からない。僕はそんなには無理です。この年ですから「よ~いドン!」で一区切りしたいです。テレビに出ないとか引退とかじゃなく、そんなに一生懸命やらずにゆっくり。今、月亭八方師匠が68歳。「よ~いドン!」に出ておられるんで一つの目標です。息子の八光くんがすごい勢いで来てるんで、彼に負けないように。八方親子が僕の発奮材料かな(笑)。※(下)に続く。

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