円広志 あんまり上を見ずに今ある幸せを大切に…夢想花から40年(下)

 歌手・円広志(64)は1978年に「夢想花」で華々しくデビューした。しかし東京でコンサートを開催しても集客できず、大阪に戻ってバラエティー番組に進出する。きっかけは後に芸能界を引退した島田紳助さんや、故やしきたかじんさんだった。「一発屋」とネタにされながらも独特の個性を発揮。40代でパニック障害を発症して休養した時期もあったが、来年は芸能生活40周年を迎える。今ではコンサートは常に満席。ファンに深く感謝し、現代に生きる人々に「あんまり上を見ずに、今ある幸せを見ては」と呼びかけた。(上)(中)(下)で。以下は(下)。

 -関西テレビ「よ~いドン!」は月曜から金曜まで毎朝レギュラー出演しています。「今日は行きたくない」と思うことは。

 ありますよ。ほぼ毎日。怒られるか(笑)。月曜日はプレッシャーですね。1週間またやっていけるんやろうかと。木曜に「あと、もう一日」と言い聞かせる。月曜は薬飲んでますよ、パニック障害の。毎日飲んでるんですけど、ちょっときつい頓服を飲みます。

 -今はパニック障害と上手につきあっている。

 そうです。病気とも思ってないです。パニック障害とは自分そのものだから。

 -私もしんどい時は円さんの本にあるように、しんどいなりにやったらいいんだと思うようにしてます。

 そうです。コンサート前はいつもそれ思います。プレッシャーで。大丈夫かなとか、声が出るかなとか。最終的には自分以上でもなければ自分以下でもない。ええ格好する必要もないし、自分以上のものを見せようとしても無理だし、今の自分を見てもらおうと。

 -今は疲れている人が多い。メッセージを。

 あんまり上を見ずに下を見ることですわ(笑)。ほんまに。僕はそうです。上を見るんじゃなくて今ある幸せを見る。仕事が嫌でも行ったらお金くれますやん。それをありがたく思うことです。

 -そうですね。行ったらお金くれるわけですもんね。

 そう。大したことやってないですよ、みんな。別に僕がおらんでも代わりはなんぼでもおるわけです。僕がやめたからいうて何にも世の中変わらない。サラリーマンの方もやめたからいうて会社がどないなるわけでもないんですよ。自分では影響力を持ってるつもりでも大したことないです。だから、今あることを幸せに思うことですよね。

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