小向美奈子 実刑、覚せい剤依存性根深い

 覚せい剤取締法違反(所持と使用)の罪に問われたタレント・小向美奈子被告(29)の判決公判が27日、東京地裁で開かれ、懲役1年6月(求刑懲役2年)の実刑判決が言い渡された。

 鈴木巧裁判官は、2009年にも同法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた後、再び同じ罪を犯したことを挙げ「覚せい剤の依存性は相当に根深い」と指摘、判決理由とした。

 実刑を覚悟していたのか、小向被告は判決をじっと受け止めた。裁判官に判決理由を説明されている間も、微動だしなかった。

 小向被告は前回の公判と同じ黒いパンツスーツに10センチ以上の高いヒールの靴で、“スライム乳”を揺らしながらこわばった表情で法廷に姿をみせた。入廷時は一度も傍聴席に目線を向けなかった。

 今年2月に東京都渋谷区の自宅で覚せい剤約0・05グラムを所持した他、あぶって吸引した-起訴内容は認めていたが、再犯という事実は重かった。

 2009年、覚せい剤を使用したとして同法違反の罪に問われ、東京地裁の即決裁判で執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 鈴木裁判官は、執行猶予期間が明けてから13年秋には使用、14年秋以降は知人から複数回入手したことに「入手した経緯に同情すべき点はない。抵抗感やちゅうちょは感じられない。依存性は相当根深い」と指摘。「一度、社会内で立ち直るチャンスを与えられていたにもかかわらず、生かすことができず、再び安易に手を出した責任は重い。刑の執行を猶予することはできない」と説明した。

最後まで冷静

 小向被告は「理解できますか?」という裁判官の問いかけに「はい」と答え、大きくうなずいた。最後まで冷静だったが、閉廷後、姿勢を崩して弁護士と話した時は、表情を少しだけ緩めていた。

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