【上田まりえ 49】いつも“全力疾走”で頑張ります
テレビの仕事をしていて、時々不安な気持ちになることがあります。私たちが見つめているのはカメラのレンズ。“ちゃんと楽しんでもらえているかな…”、“伝えたいことや思いが、きちんと届いているといいなぁ…”、テレビの前にいる視聴者の皆さんが、どんな表情で見てくださっているのか、いつも頭に思い浮かべながらカメラの前にいます。
テレビは一方通行なメディア。だからこそ、Twitterやブログにコメントをいただけることや、街で声をかけていただけることが、とてもありがたいんです!
先日、タクシーに乗ったときのできごと。優しい雰囲気の女性運転手さんが、「もしかして、上田まりえさんですよね?」と声をかけてくださいました。タクシーの運転手さんには『5時に夢中!』を観ている方が多く、声をかけていただくことが多いので、てっきりそうだと思っていたら、「『Oha!4』時代からずっと見ているんですよ」と…びっくりしました。
日本テレビ入社2年目の春から担当した番組で、人生初の生放送。しかも、その当時の私といえば、ぽっちゃりの域を超えてゴツゴツした体型をしていたし、極度の緊張からいつも怖い顔をしていて、原稿読みもカミカミで、大小さまざまなミスをたくさんしていましたから…。
そんな私に対して、「いつも全力で頑張っていることが画面から伝わってきていたし、その姿が健気(けなげ)だなぁって思って、とっても応援したくなったんですよ!」と、もったいないくらいすてきな言葉をかけてくださった運転手さん。胸がいっぱいになって、車を降りるまで何度も何度も、「ありがとうございます」と伝えました。
実は、その前日に「お前は一塁に全力で滑り込む感じがいいんだ!」と、ある方から言われたばかりだったんです。不器用だから、一生懸命やるしかできなくて、しなくてもいい失敗もいっぱいして、ここまで来ました。いつも、どんなときも、“全力疾走”で頑張ります!…あれ?このコラムのタイトルは『ど直球』なのに…「心はいつも二刀流」ってことで!!