【上田まりえ 40】球児たちからパワーをもらう夏になりそう

 夏の甲子園出場をかけた戦いが、現在5つの地域で行われています。いくつになっても、ワクワクする夏。野球を好きになった中学2年生から、夏の思い出には高校野球が必ずセットになっています。

 自分自身が高校生だった3年間は、やはり特別なもの。夏休みの間、補習や部活以外はほとんど外出せず、テレビの前にかじりついて、選手名鑑片手にメモを取りながら観戦する毎日。鳥取県から甲子園に思いをはせ、「いつか自分も何かで全国の舞台に立てるようになりたい!」と、同年代の球児たちに夢を大きくしてもらいました。

 高校2年生の秋、中国地区大会のウグイス嬢の助っ人を頼まれたのをきっかけに放送部に所属し、3年生の夏の鳥取県大会でも担当しました。私がコールすることで、選手が打席に立ち、応援席が盛り上がるバッターボックスの真後ろという特等席から、声で球児たちを応援できるという最高のポジション!

 応援席にいた友達から、「まりえちゃんの声は全部しっかり聞こえて、すごく応援しやすかったよ!」と言われたことが、小学3年生からのアナウンサーへの夢が目標に変わったきっかけになりました。

 それまでの私は自分の声が大嫌いで、低くて、ちょっと引っかかりのある声質をコンプレックスに感じていて、澄んだかわいい声の人をとてもうらやましく思っていたんです。この声だからこそできることもあるんだと気づかせてもらえたことが、私の原点になっています。

 先日、ダルビッシュ有投手と田中将大投手のメジャー初対決を担当番組の「ワールドスポーツMLB」で伝えることができたとき、感動して涙が出そうでした。同年代の甲子園のヒーローたちが、メジャーリーグという最高の舞台で素晴らしい投げ合いをしている。それをキャスターとして伝えることができる場所にいるのが夢のようで、高校生の夏を思い出しました。もちろん、まだ夢の途中。今年も球児たちからたくさんのパワーをもらう夏になりそうです。

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