【上田まりえ 37】夫と出会ってから7年…お互い大人になったなぁ

 先日、夫が誕生日を迎えたので、家でちょっとしたお祝いをしました。夫のリクエストでハンバーグを作り、いつもよりカラフルな料理を食卓に並べ、シャンパンで乾杯!「俺が27歳だなんて、感慨深いでしょ?」と、少しおどけた調子でいう夫。「私がおばさんになったって言いたいの!?」と反論したものの、いろんなことを思い出したら、涙が出そうになって…こらえるのに必死でした。

 初めて出会ったとき、夫は19歳の大学2年生で、私は社会人2年目の23歳。20歳の誕生日から付き合い始め、彼のお母さんと一緒に成人式にも出席したし、卒業式もお祝いしたし、社会人になるときには就職先の愛知へ向かう彼を泣きながら見送りましたから…。

 遠距離恋愛になったことで別れ、3年も別々の時間を過ごしていたのに、突然再会して、結婚することになって…私も同じ愛知県民になり、ダイニングテーブルの向かいに彼が座っている。とても不思議な気持ちになったのと同時に、大好きで仕方なかった彼の奥さんになれたことを昔の自分に教えてあげたくなりました。

 「かわいい大学生の男の子たちにごはんを奢ってあげよう!」と、学生時代からの友人に誘われ食事に行ったのですが、その友人のいとこの友達の友達…という関係性でたまたま居合わせた彼。なぜか、後日2人でお茶に行くことになりました。当時の私はというと、仕事のことで苦しみ始めた時期。その数日前、慶應義塾大学の野球部に所属していた彼がノーヒットノーランを達成したというニュースを偶然目にしていたこともあり、“仕事が上手くいくためのヒントになる話が聞けるのでは…?”と思った私は、彼を質問攻め。「ノーヒットノーランって、どんな気持ち?」「達成して何が変わったの?」「どんなことを考えて、生活しているの?」-今思えば、19歳の子に仕事の悩み相談をするってどうよ!?って感じですが、それだけ私も必死だったんですよね。そのあともっと苦しい時期が来たのですが、そのときそばにいてくれたのは彼。出会ってから7年、お互い大人になったなぁ。

 ちなみに、恋の予感を覚えたのは、お茶をしたアイスクリーム屋さんでのあるできごと。数あるメニューの中から、どれにするか悩みに悩んだ末、「私は…」「僕は…」「これ!!」と指を差したのが同じものだったんです!ちょっとドキッとしたんだよなぁ。う~ん、なんともベタな話だこと!

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