【上田まりえ 34】BCリーグ観戦…一野球ファンとして見守っていきたい

 5月12日(金)、BCリーグ観戦のため、東京からおよそ5時間をかけて福島県西会津町に行ってきました!日本で2番目のプロ野球の独立リーグとして07年に発足してから、今年で11年目になるBCリーグ。 福島、栃木、埼玉、群馬、新潟、長野、富山、石川、福井、滋賀の全10球団が加盟しています。

 今回私が観戦したのは、福島ホープス対新潟アルビレックスBCの試合。福島ホープスは、BCリーグに途中加入した創設3年目のチームです。ヤクルトと楽天、メジャーリーグで活躍された岩村明憲さんが選手兼任監督、そして代表を務めています。岩村監督をはじめ、各チームの監督・コーチ陣の大半は、日本野球機構(NPB)出身者です。反対に、独立リーグからNPB入りした選手も増えています。独立リーグがNPBとの架け橋になっているのです。

 そして、独立リーグ最大の特徴とも言えるのが、地域振興とスポーツ振興という2つの点。チーム創設当初は、「福島ホークス」と間違って名前を覚えられていたそうですが、ようやく県内にその名も浸透。初年度は500人ほどだった平均観客数も、今では800人に増加。県内の小学校にチラシを配布したり、試合開催日を知らせるテレビCMを制作するなど、チームと各自治体が協力して、地道なPR活動を行っています。

 この日は平日の午後開始の試合であったため、観客は約110人。それでも応援団がいたり、新潟から来た人もいたり、西会津町役場の職員の方がお手伝いに来ていたりと、強い地元愛を感じました。また、会場内には、観光や移住に関する情報を聞くことができるブースもあります。応援しに来たお客さんが、その土地に興味を持つきっかけを作るのにも一役買っているのです。私自身、このBCリーグが存在していなければ、西会津町に行くことはなかったかもしれません。次は野球抜きでゆっくり観光したいと思えるほど、美しい町でした。こうして観戦のために全国各地を回っていると、素敵な場所や人との出会いがあります。“野球を好きになってよかった!”と、心から思う瞬間です。

 地元の方と話している中で、心に残った言葉があります。「正直、野球を好きな方からすると、彼らのプレーは見ていてハラハラするものかもしれません。でも、だからこそ、一生懸命な選手たちを、地元の人たちみんなが応援したくなるんです!」と。地域の人たちに愛され、その思いに応える選手たちの姿。球団、選手、地域…それぞれが思い描いている未来が、しっかりとした形になる日が来るよう、一野球ファンとして見守っていきたいですし、何らかの形で携わることができるようになりたいと強く思いました。スポーツの力が、より多くの人を動かし、また新たな力を生み出すことを信じています。

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