【上田まりえ 33】東京から5時間、BCリーグ観戦へ

 5月12日金曜日。ゆらゆらと電車に揺られながら、このコラムを書きました。

 福島県と新潟県を結ぶJR磐越西線の車内。車窓はまるで額縁に入れられた風景画のよう。緑が深まりゆく森や山、キラキラと輝く川の流れ、そして、遠く、向こうの方にまで広がる水田…美しい景色に心を奪われ、自然と大きく深呼吸をしている自分がいます。見とれてしまってパソコンのキーを叩く手が止まってしまい、なかなか文字が進みません。

 新潟との県境にある福島県西会津町へ行ってきました。さて、なぜ私がここまでやってきたのか?それは、BCリーグを観戦するためです!

 BCリーグとは、プロ野球の独立リーグの1つ。現在、日本初の独立リーグとして2005年に誕生した「四国アイランドリーグplus」、2007年発足の「ルートインBCリーグ」、そして、関西を中心とした「ベースボール・ファースト・リーグ」の3つの独立リーグが存在しています。

 そもそも独立リーグとは、皆さんが思い浮かべる日本野球機構(NPB)のプロ野球とは異なるものです。地域密着型で、地元に愛されている球団。プロとはいえ、アルバイトなどをしながら練習に取り組んでいる選手もいます。ここからNPBのプロ野球選手に転身したケースも多数あり、いまやNPB、そして、地域の人との架け橋になっているのです。

 なかなかの長旅でした。東京から新幹線で郡山まで向かい、そこから在来線に乗って1時間11分かけ会津若松へ。乗り換え待ちの1時間22分を挟み、再び電車に乗ること43分。野沢駅までやってきました!

 東京からの総移動時間はおよそ5時間。会津若松からいつものようにICカードを使って乗車したのですが、なんと野沢駅にはピッ!とする機械がないどころか、そもそも改札機がない!制服を着た駅員さんの姿はなく、駅舎への入り口には木の箱を持って立っている私服姿のおばちゃんが1人。事情を説明したところ窓口に案内され、「帰るときに、他の駅で精算してね。」と、乗車証明書をもらいました。

 野沢駅は、午後は2~3時間に1本しか電車が来ません。到著したとき、駅の前にはおそらく家族の迎えを待っているであろう女子高生が1人立っていて、待合室でのんびりと座っているご老人が数人いる程度。駅前にはコンビニや商店もなく、鳥の鳴く声が聞こえます。ここから先、目的地までの移動手段はタクシーしかないため、駅前に立っていた看板に書いてある番号に電話をかけました。

 次回は、試合の詳細リポートをお届けします!

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