【大場久美子 12】これでもわたくし心理カウンセラーやってます。

 40才からパニック症を発症して8年間、なんとも地獄な病気と向き合った。ある番組と雑誌でパニック症経験者という事を告白。パニック症は目に見えない病気。どこかをケガしたとか、傷があるとかではないので、なかなか理解してもらえない病気でもある。

 一休みにベッドで横になって携帯電話をいじっていた時に、年を取ったり病気にでもなって寝たきりになったりしたら、人のお役にも立てないなぁと考えた。その瞬間、手に握っていた携帯電話に目線がいき「直接歩いておもむき、人の役に立つ事は難しくても、メールならベッドの上からでもお役に立てる事があるかもしれない。」と思いついた瞬間にブログに個人アドレスを公開していた。すぐにメール着信音が鳴りつづけ、100件をこえる相談メールが飛び込んできた。ほとんどがパニック症克服についての問い合わせだったが、中には命にかかわるような深刻な問題もあったり、子供からの相談も相次いだ。

 私の体験談だけではキケンだと思って、学校に通い、心理カウンセラーの資格を取得しました。

 今までは感情にアプローチするカウンセリングが日本では主流でした。「つらい」というと「つらいんですね」と単純応答。でも何でつらくなったか、何でつらくなるのかにアプローチしないので、同じ状況になるとまた繰り返してしまう。どうしてマイナスな事が頭に浮かんでしまうのか、マイナス思考をプラス思考にするにはどうしたらよいかというカウンセリングが認知行動療法なのだ。

 私はたまたま認知行動療法が学べる学校を卒業しました。

 カウンセラーは、よろず相談ではないので「あーしなさい、こーしなさい」というような個人的な意見や考えを押しつけない。心理学のスキルを使って、その人にその人の中に眠っている「どうしよう…」から「こうしよう」という解決策を引き出すお手伝いをするのだ。

 そして何より、皆さんの心に響いてもらえるのは、パニック症経験者という事。頭だけではなく体でつらさを感じて共有していきたい。

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