「ツイン・ピークス」歌手ジュリー・クルーズが死去、全身性エリテマトーデスで5年の闘病
ジュリー・クルーズが死去した。65歳だった。インストルメンタル版がドラマ『ツイン・ピークス』のテーマ曲となった『フォーリング』で知られるジュリーは、自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスとの5年間の闘病生活の末帰らぬ人となった。
夫のエドワード・グリナンさんは、フェイスブックに「ジュリーは自らのやり方でこの領域を後にしました。後悔はありません。彼女は穏やかです。彼女が移行する中、私は彼女の(B-52sの)曲『ローム』を流していました。彼女は永遠に放浪することでしょう。愛する人よ、安らかに眠ってください」と綴っている。
ジュリーは、『ツイン・ピークス』のデヴィッド・リンチ監督とは、1986年作『ブルーベルベット』にアンジェロ・バダラメンティとのコラボ曲『ミステリーズ・オブ・ラブ』が使用されるかたちで初タッグ、1990年には、同監督の劇作『インダストリアル・シンフォニーNo.1』でニコラス・ケイジ、ローラ・ダーンと共にステージに立った。
また『ツイン・ピークス』に歌手役で出演したほか、スピンオフ映画『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』、2017年のリバイバルドラマ『ツイン・ピークスTHE RETURN』にも出演した。
ジュリーは以前、リンチ監督について「私は彼の妹のようなもの。お兄ちゃんに指図されたくないでしょ。デヴィッドは、きざよ。時には機嫌が悪くなることもあるわ。彼が怒っているのを見たことがある?誰でも怒っている時って、可笑しく見えるものよ。でも彼が大好き」と語っていた。
1990年代にはB-52sのメンバーとしてツアーに出ていたジュリーは、2018年に全身性エリテマトーデスの闘病生活を1年ほど続けてきたと公表、酷い痛みのため立つことも難しいと明かしていた。