故カーク・ダグラス、遺産のほぼ全額をチャリティーへ寄付

 故カーク・ダグラスが、6100万ドル(約68億円)の遺産の大半を慈善団体に寄付している。2月5日に103歳で他界した映画界の伝説的存在のカークは、遺産の大部分となる5000万ドル(約56億円)を、助けを必要としている人々への支援を目的に自ら設立したダグラス財団へ贈っている。

 これらの遺産は、財団を通してウェストウッドにあるユダヤ教の会堂サイナイ・テンプル内のカーク・アンド・アン・ダグラス児童センターや、使われていなかった劇場を修復して現在はライブ・パフォーマンスに使用されているカーク・ダグラス劇場などの活動に役立てられるという。

 カークの死は、遺族を代表して息子のマイケル・ダグラスより声明を通して発表された。

 「計り知れない悲しみと共に、私と私の兄弟は、本日カーク・ダグラスが103歳でこの世を去ったことをお知らせします」

 「世界にとって、彼は伝説的存在で、映画の黄金期に活躍し、自身の黄金期も長らく生きた俳優でした。正義を重んじた人道主義者で、彼が信じた大義は全ての者が目指すべき基準を定めました」

 「しかし、私と弟のジョエルとピーターにとっては、彼はただ父親であり、キャサリンにとっては素晴らしい義理の父、そして孫達、ひ孫達にとっては愛に溢れた祖父、また彼の妻アンにとっては素晴らしい夫でした」

 「カークは充実した人生を送り、今後何世代も引き継がれるレガシーを映画界に残しました。また歴史には人々を支え地球に平和をもたらすべく働いた名だたる慈善家として名を刻むことでしょう」

 「父の最後の誕生日に私が伝えた言葉で終わりたいと思います。これは常に真実であり続けます。『父さん、とても愛しているし、あなたの息子でいることをとても誇りに思っているよ』」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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