ステラ・マッカートニー、ファッション業界での積極的な環境問題取り組みを呼び掛け

 ステラ・マッカートニー(46)が、ファッションデザイナーが環境に配慮した素材をより使用するよう法制度を整えるべきだと訴えている。ステラは以前から、クリエイティブ産業にはもっと「マインドフルネス」が必要だと語ってきたが、地球環境保全のためには法律化が必須だと考えているようだ。

 ステラは次のように述べている。「もしデザイン業界の人たちがもっとマインドフルネスな状態で、持続可能性に配慮したものづくりをしていれば、こんなこと話題にはならなかったでしょう。でも彼らはそうではないのです」「デザイナーに対して新しい法律を制定しなくてはなりません。残念ですがそうしなくては、誰も持続可能性について責任を負おうともせず、真剣に取り組むこともないでしょう」「この業界でより良い仕事をするよう、より地球と動物に優しいものづくりをするよう促すためには、環境破壊に拍車をかけるような人たちを厳しく取り締まるような法律が絶対に必要です」

 仕事中は環境への影響がいつも念頭にあると言うステラだが、先月ロンドンにオープンしたステラマッカートニーの新店舗では、生分解可能なサトウキビ由来のバイオプラスティック製のマネキンに、「ロンドンで一番きれいな空気」を提供する空気清浄機を備え、その言葉を実現している。

 イギリスの建築、デザイン専門サイトDezeen.comに対しステラは、次のように話している。「デザイナーとして、私は何か創っている瞬間にも地球のことを考えています」「もし私が真剣に環境を守りたいと思ったら、ただ自宅にこもって庭先の野菜だけを食べているでしょう」

 さらにステラは他のデザイナーに再生可能なビスコースを利用するよう「懇願」したいと言い、「ロイヤルウェディングでアマル・クルーニーのドレスを見ましたが、再生可能なビスコース素材でした。ビスコースは木材パルプを主原料とする素材です。年間1億5千万本もの木が、ファッションの名目で伐採されています」「私は3年がかりで持続可能な森林で伐採された材木を見つけ出し、従来のビスコースを扱う繊維工場に、私たちの探した材料からビスコースを織るよう依頼しました。私たちは工場の人たちを訓練しなくてはならず、初めは抵抗されましたが、我慢強く伝え続け、今は軌道に乗っています」「私は他のデザイナーにも、今のビスコースではなく、私の開発したビスコースを使うようお願いしたいのです」

 だがステラは伝道師になるつもりはないと主張し、「これは簡単な仕事ではありませんし、気の張る仕事です。他のデザイナーに先例を示したいとは思いますが、犠牲を出したくはないし、説教をしたいわけでもありません」「大変な労力であることは間違いありませんが、できると信じていますし、現に始めています。その歩みを止めることはありません」とも話した。(BANG Media International)

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