元祖バイリンギャルキャスター山口美江さん孤独死…渡辺正行とも噂

 【2012年3月10日付デイリースポーツ紙面より】

 タレントの山口美江さんが、7日に横浜市内の自宅で亡くなっていたことが9日、分かった。51歳だった。8日午前、いとこの女性が自宅を訪ね、山口さんが倒れているのを発見。その後、死亡が確認された。山口さんは87年にテレビ朝日「CNNヘッドライン」のキャスターとして注目され、同年、漬物のCMの「しば漬け食べたい」というせりふで一躍有名に。その後はバラエティーなどで活躍。父の介護のために一時引退したが、最近は講演活動などを行っていた。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主はおかない。

 名ゼリフで一世を風靡(ふうび)した“しば漬け美女”が突然、この世を去った。

 所属事務所によると、山口さんは8日の午前中、自宅で倒れていたところを、近所に住むいとこに発見された。電話に出なかったのを不安に思ったいとこが、山口さん宅を訪ねたところ倒れており、すぐに救急車を呼んだが、すでに息を引き取っていた。その後、警察の検視で7日に心不全で亡くなったことが確認された。自宅に不審な様子はなく、事件性はないという。  山口さん宅の隣人は、7日午後5時ごろに愛犬のパグとポメラニアンを散歩させている本人とあいさつしており、帰宅後に体調が急変したとみられる。山口さんは今年2月上旬に目まいや動悸(どうき)などの体調不良を訴えていたという。近所の住民も「1年くらい前からすごく老けた」と言うほどだったが、病院の検査では異常はなく、通院して点滴治療などを受けるだけだった。

 名門インターナショナルスクールを経て、上智大外国語学部を卒業した元祖バイリンギャルの山口さんは、「しば漬け食べたい」とこぼすフジッコ「つけもの百選」のCMでブレークした。

 96年にアルツハイマー病の父の介護のために一時芸能界を引退。97年、横浜中華街に開いた輸入雑貨店も話題になった。06年に父が亡くなってからは、講演活動などを行っていた。今年2月28日に企業PR誌から介護についての取材を受けたのが最後の仕事となった。10日には松江市で講演会が予定されていたという。

 日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や「鉄腕!DASH!!」などのバラエティーなどでも活躍。抜群のルックスで輝きを放ったが、激やせが話題になるなどしたこともあり、生前は「死ぬときは騒がれないようにしたい」と話していたという。山口さんの遺志を尊重して通夜、葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 英語ペラペラの知性と派手な美ぼうを兼ね備えた“元祖バイリンギャル”の人生は、波瀾(はらん)万丈だった。

 1987年のキャスターデビューからCM、バラエティー番組、女優業に進出。華々しい活躍ぶりだったが、96年に入ると激太りや拒食症による激やせ、奇行などが報じられた。同年4月には大量の睡眠薬を飲んで自殺を図ったという疑惑が浮上。その2週間後にも包丁で手首などを傷つけたと、2度目の自殺未遂騒動が持ち上がった。

 結局、半年間休業した後の同年9月に引退を発表。9歳から男手ひとつで山口さんを育ててくれた父が、深刻なアルツハイマー型認知症を患い、その介護をするのが理由だったと後に告白した。

 タレント時代はコント赤信号の渡辺正行(56)との交際報道なども飛び出したが、引退後も独身のままだった。最期はだれにもみとられず、寂しい人生の終えんとなった。

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